サスキア・ハットの伝説 #266

サスキアは、サスキア・レインのことであります。
でも、サスキア・レインと言っただけでは少し分かりにくいかも知れません。

サスキア・レインは、レンブラントの奥さんの名前なのです。
Saskia と書いて「サスキア」。
オランダの女の人にとっては、珍しい名前ではないようです。

レンブラントはバロック期の、偉大なる画家であるのは、言うまでもないでしょう。
レンブラントは、1606年7月15日に、オランダのレイデンに生まれいます。

フェルメールもまたオランダの優れた画家ですが、
1632年10月31日頃の生まれだと、考えられています。
ざっと三十年ほどレンブラントが先輩だったことになるでしょうか。

レンブラント・ハルメンス・ファン・レインは、はやくから画才を発揮したとのことです。
十代の頃から絵の先生について学んだという。

その間、アムステルダムでも、絵の修業をしています。

少し話は飛ぶのですが。
1634年、レンブラントは、サスキア・ファン・アイレンブルクと結婚。
ほぼ同じ頃、レンブラントは
『麦わら帽子をかぶったサスキア』のスケッチを描いているのです。
今は、「ベルリン国立美術館」の所蔵となっています。

『麦わら帽子をかぶったサスキア』には、
レンブラント自身のメモがオランダ語で添えてあって。

「これは私の妻の素描である。
私たちの挙式から三日後に描いた。
このとき、妻は二十一歳であった。
1633年6月8日。」

そのように記されているのです。
ここから逆算して、レンブラントの結婚式が
1633年6月5日に行われたことが分かるのであります。

『麦わら帽子をかぶったサスキア』の絵の中で、
サスキアはワイド・ブリムのストロー・ハットを頭に戴いるのです。
が、そのブリムは大きく、美しく、カーヴを描いている。

カーヴの美しいストロー・ハットを、「サスキア・ハット」と名づけることにしませんか。