シャポオ・マネの物語 #246

ここでのマネは、もちろんエドゥアール・マネのことです。
十九世紀のフランスで活躍した画家であります。

マネが、1881年に描いた『春』と題する絵があって。
今は、個人蔵となっています。
『春』には副題があって、「ジャンヌ・ド・マルシー嬢」。
なぜなら、そこに描かれた美しい女性は、ジャンヌ・ドマルシーというお方だったから。

マネの描く『春』は、いかにも春を想わせる長閑な色調で、
マルシー嬢は白いパラソルを斜めにさしています。
そしてレエスのドレスに、レエスの帽子をかぶっています。

クラウンもブリムもすべて白のレエスのようですが、
クラウンには花とリボンが満載されていて、レエスの存在は窺えません。

マルシー嬢の、この装いはマネ自身が揃えたものと伝えられています。
その意味ではまさに、「シャッポ・マネ」というべきでしょう。