ゼルダ・ハットの伝説 #249

むかし、ゼルダという女の人がいたことを憶えていますか。
1920年代の、アメリカ、ニューヨークに。
今からざっと100年ほど前のことではありますが。

ゼルダ・フィッツジェラルド。
あのフランシス・フィッツジェラルドが惚れに惚れた女性でありましたから、
それはそれはお美しいお方でありました。

ゼルダ・フィッツジェラルドはただの美人であったのみならず、
時代の先駆者でもあったのです。
つまり、当時の時代の最先端をゆく女でもありました。

さらに、ゼルダ・フィッツジェラルドは、作家でもあったのです。
一時期は、夫も小説を書き、妻も小説を書いていたのであります。

たとえば、1930年「ザ・サタデイ・イヴニング・ポスト」5月7日号に、
『百万長者の娘』を発表しています。その中に。

「短いアーミンのコートとふわふわとした渦巻き形のドレス、
マンホールの蓋ほどの大きさの帽子を身につけた女の子たちが………………」。

と、書いています。
これは1920年代のニューヨークの風俗として。
「マンホールの蓋ほどの大きさの帽子」。
これは必ずしも誇張でもなかったでしょう。

いや、実際に、ゼルダはそんな帽子をかぶったこともあったでしょう。

1920年代のニューヨークに想いを馳せた「ゼルダ・ハット」を、
再現してみたいものですね。