レーニン・キャップの物語 #250

レーニンは、ロシアの偉大な政治家の名前です。
ただし、「レーニン」はペン・ネイム。
本名は、ウラジミール・ウリヤノフスク。

1870年に、ロシアのアストラハン地方に生まれています。
アストラハンは、毛皮の産地でもあった場所。
いわゆる「アストラカン」は、この地方名に因んでいます。
毛皮のアストラカンは、黒く、強くカールした表面感が特徴のものです。

三浦朱門が、1981年に発表した『先祖代々』を読んでいると、
こんな文章に出くわします。

「久男の父はレーニン帽や茶色のコールテンで仕立てた背広などを持っていて、
休みの日には好んでそういう服を着る趣味があった。」

明確に、「レーニン帽」と出ています。おそらく、その昔、
レーニンがかぶっていたので、「レーニン帽」なのでしょう。
が、一般の「帽子用語辞典」には、掲載がありません。

レーニン帽とは。こ
れは、クロース・キャップのこと。
つまり布地で仕上げたキャップ。
クラウンと同じくヴァイザーも、布製。
クラウンの頂上には、少し凹みをつけることもあります。

「レーニン帽」を今一度、再現させたいものであります。