ロビンソン・ハットの伝説 #269

ひと言「ロビンソン」といえば、たいていの人が
ロビンソン・クルーソーを想い浮かべることでしょう。
が、実はもうひとり忘れてはならない「ロビンソン」がいるのです。

その人の名は、エドワード・G・ロビンソンであります。
往年の、ハリウッドの俳優。エドワード・G・ロビンソンは、
1893年12月12日、ルーマニアのブカレストに生まれています。
ただし早いうちからアメリカに移住して、コロンビア大学を卒業している人物です。

エドワード・G・ロビンソンの出世作は、1931年の『犯罪王 リコ』でしょうか。
この『犯罪王 リコ』をはじめとして、若い頃のロビンソンは、
主にギャング物の映画に欠かせない俳優だったのです。
が、時代とともに、年齢とともに渋い脇役もこなせる、
まさにいぶし銀のような役者になったお方。

このエドワード・G・ロビンソンがまた、洒落者だったのです。
スティーヴ・マックウィーンと共演した『シンシナティ・キッド』での
ロビンソンの着こなしは、溜息が漏れてしまいます。

それより前の1944年には、『飾窓の女』に出演しています。
この『飾窓の女』の中で、ロビンソンはライト・グレイのソフト・ハットを。

このソフト帽のかぶり方が、秀逸。
まるでホンブルグのようなかぶりこなし。
ブリムを全部上にあげて。
そして、センター・クリースと、サイド・ピンチだけ。
なんとも恰好よくて。

このソフト・ハットは、「ロビンソン・ハット」と名づけましょう。