シャッポオ・エルの物語 #284

この「シャッポオ・エル」という時の「エル」aileは、フランス語の「翼」のことです。
つまり、「翼のような左右に拡がった帽子のことなのです。

1940年代末の、バレンシアガがデザインした帽子であります。
クリストバル・バレンシアガは、1895年にスペインのバスクに生まれています。
そのゲダリアという小さな漁村において、誕生。

バレンシアガは、少年の頃からモオドの才能があり、マドリッドなどで、店を開いています。

1937年に巴里に出て、成功。
1940年代、1950年代の「バレンシアガ」は、
巴里モオド界で、絶対の権勢をふるったものです。

当時のモオド記者は、一日に多くのコレクションを見て回るのに、
バレンシアガのスーツを着たという。
バレンシアガ以外のメゾンでも、「バレンシアガ」の服なら敬遠されなかったから。

さて、「シャッポオ・エル」は、肩幅に二倍くらいの大きさ。
ただし、ブリムの前後は、浅くなっています。
ちょっと珍しい帽子であります。
まさに「クリエイション」であります。
そして、クリエイションから、次の時代のモオドが生まれるわけですね。

今の時代に必要なのは、バレンシアガに代表される「クリエイション意識」だと思われます。