ヘンリー・ベレーの物語 #291

ここでのヘンリーは、ヘンリー八世のことです。
ヘンリー八世は英國の王様。
英國の王様の中でも、ことに歴史に名を遺すキングであります。

ヘンリー八世は、1509年4月22日に、英國王となった人物。
ヘンリー八世は文武両道、文章にも巧みで、絵を描くのもお上手だったらしい。
たぶんヘンリー八世ご自身は、人よりも神に近い存在だと、考えていたのでしょう。

ヘンリー八世は、なんとしても、男子の世継ぎが欲しかった。
そのためもあって、八回、結婚しています。
それで、「ヘンリー八世」なのかも知れませんが。

ただし、ローマ教皇からすれば、
ヘンリー八世の結婚はとても認められるものではなかったのです。
結論だけを申します。

ヘンリー八世はカトリック教会から離れて、イギリス国教を作ったのです。
今なお、イギリスがイギリス国教を信じるのは、ヘンリー八世のためなのであります。

1537年、ハンス・ホルバインが描いた『ヘンリー八世の肖像』を見ますと、
大きな黒のベレーをかぶっているのです。
当時は、国王の黒のベレーは、正装だったと思われます。

ヘンリー八世の大きなベレーは、白いフェザーで丸く縁取りされています。

さらには、ベレーの下部、ふつうの帽子なら、ハット・バンドともいうべき部分に、
金銀、宝石が点々とあしらわれているのです。

金銀、宝石とまでは申しませんが、なにか飾りのあるベレーをかぶってみたいものですね。

「ヘンリー・ベレー」と名づけて。