ボルフ・ハットの伝説 #287

ここでのボルフは、ヘラルト・テル・ボルフのことであります。

ヘラルト・テル・ボルフは、オランダの画家。
よく知られているフェルメールとほぼ同時代のアーティストなのです。
多くの肖像画、また、人物像を遺してもいます。

ヘラルト・テル・ボルフは、1617年に、オランダで生まれたと、考えられています。
ただし、若い頃からその画才を認められて、
ヨオロッパ各地を旅し、それぞれの絵画を遺している人物です。

ヘラルト・テル・ボルフが、1667年頃に描いたと、考えられる絵に、
『楽奏の集い』があります。
この『楽奏の集い』は、現在、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」所蔵となっています。

『楽奏の集い』は、二人の紳士と、一人も淑女が、室内演奏を行っている様子が描かれて。
その二人の紳士はいずれも同じような、黒い帽子をかぶっています。
1660年代の流行だったのででょうか。

それは当時の習慣に従って、ハイ・クラウン、ワイド・ブリムの、ソフト・ハット。
その形は、今のホンブルグに似ていなくもありません。

ブリム全体が美しく巻きあがって、センター・クリースが一本入っています。

今、こんな帽子があったら、絶対にかぶってみたい。
名前は、「ボルフ・ハット」でしょうか。