マザッチオ・キャップの物語 #288

マザッチオ Masaccio は、イタリア、ルネッサンス期の、偉大な画家のことです。
ふつう、「トンマーゾ・マザッチオ」と呼ばれることが多い藝術家でもあります。

また、「マサッチオ」とも。
トンマーゾ・マザッチオは、1401年12月21日に、
イタリアのフィレンツェで生まれたと、考えられています。

マザッチオは画家によくあるように、天才児でありました。
ほとんど独学で、近代画法を研究、開発した偉人でもあります。

一枚の絵を眺める時、視線がどこから入り、どこから消えてゆくのかを検査したのも、
マザッチオでありました十五世紀初頭のイタリアで、すでに近代画法の基礎が築かれていた点で、
マザッチオは重要な画家であります。

マザッチオが1426年に描いたと思われる『聖母子』は、傑作中の傑作とされています。
キリストを抱く聖母マリアの像。
足許には二人の天使が控えている構図。
現在は、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」所蔵となっています。

しかし、マザッチオは、1428年、ローマ滞在中に、二十六歳で急死。
ひとつの噂として、嫉妬にかられた同業者の暗殺であったという。
同じ画家の嫉妬を買うほどの技量だったのでしょう。

マザッチオの自画像を見ると、なんとも魅力的な帽子をかぶっています。
フェルトの縁なし帽。
小さな植木鉢を逆さにしたスタイルに似ているものですが。

これには、「マザッチオ・キャップ」の名前がふさわしいのではないでしょうか。