ダサい!?これを知らずにカンゴールの帽子を語るなかれ！読めばわかるブランドの全てとリアルコーデ

「カンゴール」と検索すると上がってくるワードの中に「ダサい」の文字が。ちょっと待った！まさに今、検索してこのページに辿り着いたそこのあなた、どうか安心してください。今日はカンゴールというブランドをしっかりと知ってもらいましょう。

●目次
カンゴールってダサいの？
　カンゴールは帽子のブランド
　カンゴールの歴史はベレー帽から
　「カンゴール」の名前の由来
　ファッションのプロはカンゴールをどう思ってる？
　合わないスタイル？似合わない人？そんなのないのがすごいところ
カンゴールの帽子を使ったコーディネート集
　1.代表作のハンチング504×トレンチコート
　2.定番ロゴバケットハット×オンブレチェックシャツ
　3.特徴的なベルハットCASUAL×トレンドデニムコーデ
　4.ボリュームベレー×ボリュームブラウス

カンゴールってダサいの？

ブランドの歴史から、人に話したくなるうんちく、ファッション業界で働くおしゃれ玄人から見たカンゴールの印象、さらにはカンゴールの定番キャップ・ハットを使ったスタイリングまで。

ダサいか否かという議論なんてとっくに超越したブランドであるということを、帽子専門店のオーバーライドが満を辞して、さまざまな角度からお伝えします。

カンゴールは帽子のブランド

カンゴールはそもそも帽子のブランドだということはご存知ですか？今や、その確立された人気により、数多のライセンス事業が展開され、アパレルグッズも多岐にわたっています。

いろんな人に愛されているからこそ、おそらく皆さんの「カンゴール」というブランドに対してのイメージはさまざまでしょう。しかし「カンゴール」の真髄は帽子にあります。帽子のブランドとして80年以上の歴史を誇り、ファッション・音楽・スポーツなど、世界のカルチャーとともに成長してきたブランドです。

カンゴールの歴史はベレー帽から

始まりは、なんと100年以上前。1918年に遡ります。軍を退役したJACQUES SPREIREGEN（ジャックスプライルゲン）がイギリスで開業。ベレー帽の輸入代理店を経て、品質のよい製品を求め製造を行うようになり、カンゴールのブランドが生まれました。

のちに「KANGOL」の名で創業されたのが1938年。イギリス陸軍や自国のオリンピックチームが着用するなど、躍進的な成長を続けます。その名を世界に知らしめることになったのは1964年。歴史的なバンド、ザ・ビートルズとの独占契約でした。

「カンゴール」の名前の由来

KNITの「K」、ANGOLAの「ANG」、WOOLの「OL」を合わせた造語という説が有名ですが、実は「K」はSILKの後ろ文字から取ったという説や、単に響きがいいからつけたという説もあり、その経緯は明確にはなっていません。

今ではお馴染みのカンガルーマークは、世界的ブランドとして名を馳せたあとに作られたもの。すでに人気を博していたカンゴールは、他メーカーによる模倣品との差別化としてマークを考案。そこで生まれたカンガルーロゴは、現在まで変わることなくアイコンとして守られています。

ファッションのプロはカンゴールをどう思ってる？

ここで、おしゃれに精通した玄人たちに、カンゴールに対して抱く印象を聞いてみましょう。

・スタイリスト

「普遍的なブランドですよね。かっこいい。僕は赤のベルハット『CASUAL』を持っています。それ自体がきれいめなアイテムというわけではないんですが、ある意味クラシックな印象。なのでジャケットに合わせることが多いんです。背景のあるブランドの帽子をかぶることで、スタイルがビシッと決まると思います」

・編集者

「カンゴールの帽子は代用できるものがなく、唯一無二だと思います。歴史のあるカンゴールだからこそ、スタイルに芯が出てくる。最初はおしゃれだからなんとなくかぶる、でももちろんいい。それだけでも、勝手に説得力が出る。かぶる意味を感じることができる、力強いアイテムだと思います」

・アパレル関係者

「カルチャーが必ず紐づいているブランド。たとえば、80～90年代のアメリカのブラックミュージックシーンで選ばれたこと。成り上がってやるぞというマインドを象徴するひとつだった。おしゃれで機能的な面もありながら、数々のアーティストに愛されたカルチャーが、他のブランドにはない魅力だと思います」

・ショップスタッフ

「デザイン性もさることながら、丈夫ですよね。さすが軍用のルーツを持ったブランドだなという印象があります。サイズ展開が豊富なのも人気の理由。人を選ばず、さまざまな年代、テイストにフィットするのが、カンゴールです」

合わないスタイル？似合わない人？そんなのないのがすごいところ

帽子のブランドとしてだけでなく、ロックやヒップホップなどジャンルを超えた音楽シーンで、またゴルフなどのスポーツにおいても、不動のポジションを築いたカンゴールの帽子。昨今ではK-popアーティストの着用など、旬なアイテムとしても注目されるカンゴールの帽子。

幾度となく話題になりながらも、決してトレンドには左右されることなく、80年以上の時を紡いできたブランド、カンゴール。そのルーツが、あなたのスタイルを味方してくれるはず。年齢も、性別も、音楽の趣味も、垣根なく肯定してくれるのは、長く愛されたブランドのなせる技。ぜひ、いつものあなたの服に合わせてみてください。

カンゴールの帽子を使ったコーディネート集

カンゴールの魅力は、コーディネートを見てもらうのが一番！今回はオーバーライドスタッフがプロのスタイリストの手によって、大人のコーディネートを披露します。

1.代表作のハンチング504×トレンチコート

大人っぽいスタイリングをラフに着こなして。カンゴールを代表する、キャップ感覚でかぶれるハンチング504が、クラシックかつエッジの効いたスパイスに。

正統派にハンチングとしてかぶっても、ロゴマークを前にするBACK TO FRONTスタイルでベレー帽風にかぶってもよし。

2.定番ロゴバケットハット×オンブレチェックシャツ

シンプルなバケットハットは、カジュアルスタイルやストリートな雰囲気にもハマります。気負わずかぶることができるので、アクティブな気分の日にもぴったり。

洗いのかかったコットン素材が醸す、こなれ感もGOOD。

3.特徴的なベルハットCASUAL×トレンドコーデ

カンゴールのシグネチャーハットとして、王道の人気を誇るベル型ハットCASUAL。ポップなカラーリングとデニムで、トレンドコーデを楽しんで。

やわらかいパイル系のBERMUDA生地と発色のよいカラーが好相性。KANGOLは豊富な色展開も魅力。自分に合うカラーが見つかるはず！

4.ボリュームベレー帽×個性派ボリュームブラウス

たっぷりとボリュームのあるフォルムが愛らしいベレー帽。レイヤードスタイルや、秋冬の厚手のニットなどに合わせると、よりシーズナルな雰囲気を演出してくれます。

かぶる深さや傾け方などアレンジ次第で印象を変えられるので、個性を発揮したいときはぜひ選んでみて。

歴史に裏付けられたカンゴールの魅力、いかがでしたか。ダサいのでは？と不安に思っていたあなたも、明日から自信を持ってカンゴールの帽子を使ったスタイリングを楽しんで。

※出演スタッフやコメント詳細は、2024年7月時点の情報です。

Stylist: Codan Tomohisa 　Hair & Make-up: Natsuki Watanabe(Y’s c Inc）　Words: Mai Otsuki　Photos: Kazuki Miyamae　Edit: Miyuu Takata , Ami Nanjo　model：CHO , otake , akane , namihei