《サウナハットの使い方》濡らすのは逆効果?素材別おすすめアイテムの紹介も
サウナで被る帽子、サウナハット。おしゃれなデザインやかわいいものなどさまざまな種類が販売されていますが、着飾るだけではなくサウナで帽子を被るのは、しっかりとした理由があります。この記事では、サウナハットの役割と、効果的な使い方、さらには素材別の特徴、おすすめアイテムも紹介します。
●目次
サウナハットの役割と効果
サウナハットの効果的な使い方
サウナハットを使ったあとのお手入れ方法
素材別サウナハットの特徴とおすすめアイテム
サウナハットの役割と効果
サウナ室で帽子を被る最大の理由は、頭と髪を守ること。サウナでは体をしっかり温めることによって発汗や血流が促進されますが、サウナ室では天井に近いほど温度が高く、頭が先に熱くなりやすいため、身体がしっかり温まる前にのぼせてしまうことも。また、髪は高温や乾燥に弱く、サウナでダメージを受けてカラーが抜けたりパサパサになりやすかったりします。
そこで、のぼせを予防し髪を守るために、断熱性に優れたサウナハットを被ります。ただし、施設によってはサウナハットの使用を禁止している場合があるので、使用できる施設かどうかを必ず確認しましょう。
サウナハットの効果的な使い方
サウナハットの効果をより高めるためのポイントを押さえておきましょう。
すっぽりと耳まで覆う
温度が高く、湿度が低いサウナ室の場合、身体が温まる前に耳が痛くなることがあります。また、ロウリュによって発生した蒸気を浴びたときも痛みを感じやすくなります。そういった環境を考慮して、サウナハットは耳までしっかりと覆うように被るのがおすすめです。
髪の毛をすべて覆う
熱や乾燥から髪の毛を守るのもサウナハットの目的。髪はサウナハットからできるだけはみ出さないように被ってサウナ室に入るようにしましょう。髪が長い人は結んでからゆったりめのサウナハットに収めるようにすると、全体をすっぽりと覆えます。
サウナ室から出たら
サウナを出たあとは、頭もクールダウンしやすくするため水風呂に入る前にサウナハットを脱ぎましょう。休憩中は、サウナハットを頭に下に引いて枕代わりにしたり、外気浴で太陽がまぶしいときの目隠しに使ったりもできます。
サウナハットを濡らすのは逆効果
サウナハットは、水に濡らして使うとはじめは冷たくて気持ちがいいですが、水は空気より熱伝導率が高いため濡れたサウナハットは温まりやすくなります。そのため、サウナハットは撥水性があるものや水が染み込みにくいもの、もしくは固く絞って使える丈夫なものを選んで、なるべく乾いた状態で使いましょう。
サウナハットを使ったあとのお手入れ方法
サウナハットにはさまざまなデザインや素材があるため、商品によってメンテナンス方法が異なります。市販のサウナハットは、必ずメーカーが推奨する洗濯表示を確認してからお手入れしてください。特に羊毛フェルト素材のサウナハットは、洗うと縮むものが多いため注意が必要です。手洗いできる商品の場合は洗ったあとやさしくタオルで脱水し、形を整えて平干ししましょう。
また、サウナで使って濡れた場合は、臭いや型崩れの原因になるのでカバンに入れっぱなしにならないように注意しましょう。洗濯機で洗えて乾きやすいものを選ぶと、日頃のお手入れが簡単で清潔に使いやすいのでおすすめです。
もっとサウナライフが楽しくなる!素材別サウナハットの特徴とおすすめアイテム
サウナハットの素材は、かつては断熱性に優れた羊毛フェルトが主流でしたが、最近はさまざまな素材を使ったものが登場しています。
羊毛フェルト以外でもしっかりと断熱効果を感じることのできるものを選ぶことがサウナハットの満足度を高める重要なポイント。ここでは素材ごとの特徴と、帽子ブランド・オーバーライドのサウナを愛するデザイナーが本気で作った、おすすめのサウナハットを紹介します。
コットン(タオル生地・その他)
コットン素材のサウナハットとして最近人気を集めているのがタオル生地。浴室で使用することになじみがあり、タオルを頭に巻く延長線として取り入れやすいことから人気を集めています。ただし、簡単に濡れてしまうため断熱性を維持することが難しい素材です。
オーバーライドのコットン素材のサウナハットはタオル生地ではなく、「VENTILE®(ベンタイル)」という生地。かつてイギリス空軍パイロットの耐水服に使用するために開発されたといわれる高密度織物で、コットン100%なのに撥水性があります。
内蔵した断熱材「3M™シンサレート™ 高機能中綿素材」も濡れにくいため、サウナハットに重要な断熱性が維持しやすくなっています。洗濯を繰り返すと「VENTILE®(ベンタイル)」生地特有のエイジングが楽しめるのも魅力。※3M、シンサレート、は3M社の商標です。
縮絨したウール(フェルト・その他)
サウナハットに使われるもっとも代表的な素材。高い断熱性と吸放湿性に優れ、天然の撥水性により濡れにくいという特徴があります。しかし、洗濯を含め完全に濡れてしまうと極端に縮んで型崩れしたり、ぽろぽろと破れて劣化しやすかったりするため取り扱いには注意が必要です。
オーバーライドのウール素材のサウナハットは、上質なウール糸で編んだニット生地をフェルト化した、しっかり厚みのある素材。ウール100%なのに濡れても硬くなりにくく、洗濯して少々縮んでも脱水後に引っ張って形を整えると簡単にサイズの微調整ができます。
合成繊維(ポリエステル・その他)
合成繊維は軽量・速乾・撥水など、さまざまな機能性を持つ素材があり、比較的イージーケアな点も魅力。
オーバーライドのサウナハットは、ナイロンよりも熱に強いとされるポリエステル素材を採用。こちらのモデルは撥水加工したポリエステルタフタを使用し、適度なストレッチ性とソフトな風合いによりシワになりにくくなっています。断熱材として「3M™シンサレート™ 高機能中綿素材」をたっぷりと内蔵することで、非常に高い断熱性を実現しているのもポイント。
こちらも、表面に撥水加工を施したポリエステルタフタを使用。内側は抗菌防臭加工を施したクッション性のあるメッシュ素材。立体構造の厚みがあるメッシュを内側に使うことで、空気の層を作り断熱効果を高めています。
てっぺんの内側には氷を入れて使えるポケット付き。頭だけ冷たいサウナ体験が味わえます。また、内側を黒色にすることで目深に被ると明るさを抑えた空間が演出でき、自分と向き合う時間に集中できるようになっています。
大好きなサウナをさらに快適にしてくれるサウナハット。自分好みのアイテムを見つけて、思う存分サウナを満喫しましょう!