キャップ・ハットはかぶり方で変わる!《メンズ20代~40代》前髪は?深さは?帽子の着こなしお手本集
いざかぶるとなると意外と迷う、キャップやハットなどの「帽子のかぶり方」。前髪のしまい方は?深さは?など、ふと出てくるちょっとした疑問に、毎日帽子を着用している20代、30代、40代のメンズスタッフがリアルなコーディネートとともにお答えします。
キャップをはじめ、紹介するのはどれも人気の定番帽子。それぞれのポイントを押さえて帽子ライフをもっと楽しんで。
●目次
ニューエラ定番モデルを使ったキャップのかぶり方【30代】
冬ストリートの相棒フライトキャップのかぶり方【20代】
ボサボサ頭も簡単に隠せる!ビーニーのかぶり方【30代】
KANGOLの定番ハンチングの大人っぽいかぶり方【40代】
実はジャンルレスな優秀アイテム、バスクベレーのかぶり方【20代】
エントリーモデルに◎ウール中折れハットのかぶり方【30代】
ニューエラ定番モデルを使ったキャップのかぶり方【30代】
まず紹介するのは、帽子といえばこれ!なキャップのかぶり方。ニューエラのなかでもメンズ・レディースや年代を問わずデイリーにかぶりやすいモデルを使います。シンプルなデザインと適度な洗いざらし感が、どんなテイストにもマッチ。
前髪をしまって深くかぶるとシルエットがきれいに
「浅くかぶったり浮かせたりせずに、前髪を入れてしっかりとかぶるのがおすすめ。その方が、形がきれいに見えます。あとは、つばを上げたり下ろしたりと角度を調整して、印象を変えるイメージ。僕はパーマヘアでボリュームがあるのでサイズ感はちょっとだけゆるめが好き。ほかの帽子同様、目安は帽子と頭の間に指が1本入るくらいです」
「最近30代に突入し仕事のポジションも変化したということで、今までなかなか挑戦できなかった“大人の余裕”みたいなものを感じられるスタイルに挑戦したくて。きちんと感のある白ジャケットに、あえてカジュアルな帽子を合わせて外してみました。ロゴは、あまり人と被らないデトロイトタイガースで」
冬ストリートの相棒フライトキャップのかぶり方【20代】
耳当てを上げたり下げたりといろいろなアレンジが楽しめるフライトキャップ。撥水加工を施したナイロン素材&軽量なので、レジャーはもちろん寒い日のお出かけにも。洗濯機で洗えるのも嬉しいポイント。
耳当ての上げ下げで自由自在に印象チェンジ
「かぶり方は“耳当てを上で留める、垂らす、後ろで留める”の3パターン。真上で留めるのが基本形ですが、後頭部で留めてボアが少し耳につくくらいのシルエットにアレンジするのもあり。厚い前髪がある人は深くかぶると重たく見えることもあるので、完全にしまうか、少し後ろに傾けるだけでもスッキリしますよ」
「最近のトレンドは耳当てを下ろすスタイル。フライトキャップの雰囲気に合わせてアースカラーでまとめました。ボリューミーなトラッパーをかぶるとき、足元はティンバーランド、服はダウンベストやMA-1など、重さを出してバランスを整えます。落ち着いた色味なので、ウールのきれいめ冬アウターとも好相性です」
ボサボサ頭も簡単に隠せる!ビーニーのかぶり方【30代】
ニット帽のなかでも注目度が上がっているビーニー。ボサボサ頭をサッと隠すのにも便利な、ゆったりしたサイズ感のものなら使いやすさも◎。裾を内側に折り込んで高さを調整したり、ロールアップしてワッチとしてかぶったりすることも。
収まりのよいシルエットにこだわって大人っぽく
「ビーニーは長さがあるので、前からかぶったあと後ろに倒し、後頭部側をクシュっとさせて集めます。そうすることで収まりがよく、こなれたシルエットに。30代以上の大人なら、スタイリングがカジュアルなときはニット帽のなかでもビーニーを選ぶと全身のバランスが取れて落ち着いた印象に」
「帽子がシンプルなデザインなので、今回はインナーにパープルのボーダーTシャツを持ってきました。グレーとパープルの組み合わせは個人的にオススメです!ロールアップしてアクティブに見せるなど、かぶり方次第で雰囲気が変わるビーニー。洋服に合わせて楽しんでください」
KANGOLの定番ハンチングの大人っぽいかぶり方【40代】
“KANGOLといえば…”な504型のハンチングは1954年に誕生して以来、今も色あせず人気の形。しっかりとふくらみがあるので前後を逆にしてベレー風にかぶることも。サイズ展開とカラバリの豊富さも魅力。
シルエットを活かすならサイズ選びが重要
「ハンチングをかぶったことない人もサラッと着こなせるくらいシルエットがきれいなモデルなんですが、より上手にかぶるには無理しないサイズ選びが肝心かなと思います。帽子と頭の間に指一本入るくらいが目安。ツバをあまり深くかぶりすぎず、少しおでこが見えているくらいだと、抜け感が出ます。ツバを後ろにしたり横にしたりと、正解はたくさんあるのでいろいろ挑戦してほしいです」
「もともと音楽好きなのですが、音楽カルチャーに根付いた歴史あるカンゴールの帽子は、取り入れるだけでスタイルを作ってくれると感じています。家にあるカンゴールのコレクションは100を超えていて、その中でもベージュのハンチングはシックにまとまるので、初心者もかぶりやすいと思い選びました。今日はラフなスタイルをジャケットとハンチングで大人に仕上げています」
実はジャンルレスな優秀アイテム、バスクベレーのかぶり方【20代】
日本製ならではのきれいなシルエットと、安定感ある深さ、適度なハリと厚みが魅力のウールベレー。2サイズ展開なので、幅広いサイズに対応できるのと、シルエットの好みであえて大きめを選ぶなどの選択肢も。
傾けてバランスを崩すと一気にこなれた印象に
「ベレー帽は、かわいい感じになってしまうかも…と敬遠する一面もありますよね。でも、かぶり方で印象が変わるのでぜひ試してほしいです。片方の耳を出して、もう一方の耳を帽子の中にしまうようなイメージで傾けると、ほどよく崩れて一気にこなれた雰囲気に。ニット帽感覚で合わせられる汎用性もあり、ハリのあるシルエットで頭の形をカバーしてくれるので、実はかなり使いやすいアイテムです」
「59cmと大きめのサイズを選んでいるので、服もゆったりしたものを重ねてバランスをとりました。今回の場合はグレージュ系のシャツとカーディガンを合わせて、色も帽子と同じようなトーンでまとめるとコーディネートの一部として馴染ませやすいので、ベレー初挑戦や普段帽子に慣れていない方にもおすすめです」
エントリーモデルに◎ウール中折れハットのかぶり方【30代】
ウールフェルト素材の中折れハット。クラウンとブリムのバランスに癖がないので幅広いコーディネートに使えて初めて中折れを挑戦する人にもおすすめ。サイズが選べるうえに、内側で-2㎝程度のサイズ調整も可能。
髪の毛はタイトにまとめて、少しおでこを見せる
「深くかぶるときれいめに、おでこを出すとカジュアルな印象になります。今日は少しだけおでこを見せて、ラフなスタイルを演出。眉上から生え際くらいの間で角度を調整すると、間違いないです。もみあげや耳の後ろのサイドヘアはタイトにまとめるとスッキリ見えますよ」
「30代になると、カチッと決める場面も増えてくると思います。ハットと革靴で程よく決めつつシャツはチェック柄で、いろんなシーンに対応できるきれいめカジュアルスタイルに。帽子の色とトップスの色を合わせると間違いなくまとまるのですが、靴の色とリンクさせる方法も。メガネはハットと相性もよく、こなれ感を出したいときにはぴったりです」
どの帽子も、かぶり方の正解はひとつではありません。帽子のプロのお手本を参考に、自分にぴったりのかぶり方を探してみてくださいね。
※出演スタッフやインタビュー詳細は、2023年1月時点での情報です。
Words: Mai Otsuki Photos: Seiji Watanabe(一部除く) Edit: Misaki Yamaguchi , Harunra Kato