帽子ヘアアレンジで髪の毛ぺったんこ・崩れる問題を簡単解決!ボブ・ミディアム・ロングのテクニック集
昨夏好評だったヘアアレンジ企画が再び!今年のテーマは、帽子を脱いだ後に崩れるヘアスタイル問題です。ボブ・ミディアム・ロングのレングス別に「ぺったんこ」や「ボサボサ」を解消するヘアアレンジを、オーバーライドスタッフのイシシ、muro、Marshaが体験。ファッション業界の第一線で活躍するプロのヘアメイクさんによる魔法のテクニックを、ご覧あれ!
●目次
悩める帽子好きのヘアスタイル問題
【ショート〜ミディアムヘアのアレンジ】
キャスケット×ヘアピンですっきりヘア
ボンネット×波巻きウェーブヘア
【ミディアムヘアのアレンジ】
キャップ×お団子ひとつ結びヘア
麦わらバケットハット×ゴムだけ簡単たまねぎ前髪
【ロングヘアのアレンジ】
カンカン帽×ラフな巻き髪ヘア
バケットハット×三つ編みとリボンの旬ヘア
悩める帽子好きのヘアスタイル問題
帽子をかぶるとヘアスタイルが崩れやすいのは、帽子と頭の間に熱がこもり蒸れてしまうから。その湿気によって、髪に癖がつきやすい状態になってしまうのです。帽子を脱いだら跡がくっきり……なんてことは、誰しもが一度は経験しているはず。
ですが、これから紹介するヘアアレンジを習得すれば、帽子をかぶっているときも脱いだときも、ヘアスタイルはバッチリ!それでは早速、お手軽に実践できるものからチェックしていきましょう。
【ショート〜ミディアムヘアのアレンジ】
キャスケット×ヘアピンですっきりヘア
一つ目は、キャスケットなど、ボリューミーな帽子をかぶるときにおすすめのスタイル。シルエットはゆったりに見えても、前髪がぺったんこになるのが気になるところ。顔ヘアピンでピタッと抑えれば、帽子とのバランスもよくすっきり見え!特にショートヘア~ミディアムヘアの方におすすめです。
HOW TO
ヘア全体にオイルインクリームを少しだけつけて、コームを使ってヘアスタイルを整えたら、好みの分け目でサイドに流します。前髪が短い場合は、おでこの上に髪を持ち上げるように横髪に巻き込んで、細いヘアピンでピタッ。
髪の毛の流れを崩さないように意識して、横髪は耳にかけます。サイドのヘアピンは耳から後頭部に向かってピタッとタイトに留めていきます。
帽子を脱いだときも見栄えがするように、同じヘアピンをランダムに差すのがポイント。2本のヘアピンをクロスにつけて、アクセントをつくるとキュート。帽子のデザインに合わせて、ヘアピンを変えるのもひとつの手。
ボンネット×波巻きウェーブヘア
深く帽子をかぶっても、顔まわりを明るい印象に見せるには、動きのあるヘアアレンジが有効です。例えば頭をすっぽりと覆うボンネットをかぶるときにうってつけ。今回は初心者でも簡単にできる波巻きスタイルに挑戦しました。
HOW TO
ショートヘアの場合、カールアイロンの太さはやや細めの26mmが最適です。ミディアムヘアの場合は太くしてもオッケー。髪の毛が傷まないようにカールローションを全体になじませたら、カールアイロンを地面に平行になるように持って、毛先から山谷になるように熱を加えていきます。
巻く場所はどこからでも大丈夫。ただし、最も重要な前髪部分は最後に巻くのがプロのやり方。前髪も同じ太さのカールアイロンを使ってS字になるようにセット。毛先が顔から外へ向くように巻くのが、こなれて見えるポイントです。
帽子を脱いだときは、髪の毛の根元に届くように手を入れて、空気を入れるように意識しながら左右に動かせば元通り!
【ミディアムヘアのアレンジ】
キャップ×お団子ひとつ結びヘア
ちょっとご近所に出かけるときやアウトドアなど、さまざまなシーンでカジュアルにかぶれるキャップは帽子界の王道ですが、脱いだときにヘアスタイルが崩れてしまうのが玉にキズ。で、その解決策として有効なのが、お団子ひとつ結びアレンジです。
HOW TO
髪全体にジェルなどツヤ系のスタイリング剤をつけたら、前髪からこめかみ辺りまでの毛を反対サイドへ流して、ヘアピンでタイトに固定します。このとき前髪や横髪が少しこぼれ落ちてきても、後からきれいに整えるので心配ご無用。
後頭部の髪はラフに低めの位置でひとつ結びに。ポニーテールも爽やかですが、スポーティーな印象を抑えたい場合はお団子に。お団子から毛先がパラパラと出てくるくらいがちょうどいい塩梅です。
ヘアピンで固定しただけだった前髪を、セット力の高いジェルを使って仕上げ。眉毛やアホ毛を整えるスクリューブラシで毛先の動きをデザインします。最後に、前髪の流れに合わせて耳前の後れ毛をくるんとさせたら完成です!
麦わらバケットハット×ゴムだけ簡単たまねぎ前髪
夏らしい素材のバケットハットは、ヘアスタイルで遊びを利かせるのが、こなれ感アップの鍵。エレガントな巻き髪アレンジもいいですが、ここでは前髪と横髪を“たまねぎヘア”にするキュートなアレンジを紹介。職人気分で、ヘアセットを楽しみましょう。
HOW TO
アレンジに使うアクセサリーはヘアゴムだけ。まずコームを使って髪の毛をセンター分けにしてから、耳の上から頭のてっぺんに向かってまっすぐ毛束を取ります。
最初にを根元付近で結び、毛先に向かって等間隔で結んでいきます。結ぶとき、少しずつ横髪を拾っていくのがポイント。これをすることで髪が顔に沿い、全体がすっきりまとまります。すべて結んだら、毛先の方から順に毛束を少しずつ引き出し、丸みを出して終わり!
せっかく仕上げたヘアスタイルを目立たせるなら、バケットハットは少し浅くかぶりましょう。耳の後ろから後頭部の髪の毛は、ヘアアイロンで毛先を外向きにハネさせると、帽子をかぶっていた跡がついても気になりません。
【ロングヘアのアレンジ】
カンカン帽×ラフな巻き髪ヘア
ロングヘアの場合、アレンジ方法はたくさんありますが、帽子を脱いだ後ボサボサになるのが心配。ならば初めから、崩れることを前提にヘアアレンジをしようというのが、こちらのラフな巻き髪ヘア。簡単なのですぐ実践できて、抜け感も演出できますよ!
HOW TO
巻き髪の場合は、事前にカールローションを髪全体になじませるのがお決まり。準備が整ったら、38mmと極太のカールアイロンを使用して、大きなウェーブを作っていきます。内側の髪から、束感を作るようにひと掴みずつ内巻きにします。上の髪が邪魔になるときは、大きいダッカールクリップで留めて丁寧に。
前髪は2~3段に分けて、コンパクトなストレートアイロンでランダムにミックス巻き。細かく巻けば巻くほど、ボリューミーに仕上がります。
カンカン帽は頭の上にちょこんと乗せるようにして、浅くかぶるのがおすすめ。帽子を脱いだら、前髪を根本からクシュクシュとすれば、あえて遊びを利かせたラフなスタイルになりますよ。
バケットハット×三つ編みとリボンの旬ヘア
最後を飾るのは、これまで紹介した中で一番手の込んだ三つ編みヘア。「ぺったんこ」や「ボサボサ」を解消するだけではなく、トレンドの深めにかぶるバケットハットで個性もしっかり表現できるスタイルです。上からリボンで結ぶスタイルは押さえておきたい旬のアレンジ!
HOW TO
コームを使って、頭のてっぺんを左右対称にきれいに分けたら、低い位置でツインテールを作り、ぎゅっとキツく三つ編みにします。ゴムを隠すために、毛先の一部をゴムの上に巻き付けて細いヘアピンで固定したらひと段落。根元付近と真ん中にリボンを結んでトレンド感のあるおさげ髪に仕上げましょう。
帽子を脱いだときの前髪にもご注目。ユニークな前髪の形は、ストレートアイロンを使っておでこに沿って内巻きしたもの。大きなぱっちん留めもアクセントになっています。ヘアアレンジの洒落感に負けない、おしゃれなバケットハットをかぶって楽しいお出かけを♪
これから日差しが強くなる季節。ファッション的なだけではなく、機能的にも帽子をかぶる機会が増えます。今回ご提案したヘアアレンジを習得して、帽子を使ったコーディネートのおしゃれ度を、今よりレベルアップしてみてはいかがでしょう。
ヘアアレンジを教えてくれたのは……
Chiho Hatae (CEKAI management)
ヘアメイクアップアーティスト
広告やファッション、ビューティ撮影で活躍中。モードからナチュラルまで世界観に合わせる多彩な表現力が持ち味で、帽子のデザインを活かしたヘアアレンジもお手のもの。お洒落度がグッと高まる、魔法のテクニックを提案してくれた。
Instagram:@chihohatae
※出演スタッフやコメント詳細は、2024年6月時点の情報です。
Words:Ryuto Seno Photos: Kazuki Miyamae Edit: Miyuu Takata ,Haruna Kato model:ishishi、muro、Marsha