2021年秋冬のテーマは「UTOPIA」。一人ひとりに前向きなムーヴメントを!
オーバーライドでは、早くも2021年秋冬のコレクションがスタートしました。
今シーズンのテーマに掲げたのは「ユートピア」。それは、性別や世代、国境、さまざまな枠を超えた、境界線のないダイバーシティが当たり前な理想の世界。こんな時代だからこそ、もっと自由に、もっと楽しく。そんな想いを表現しています。
想起したのは、時を遡り60年代後半から70年代のエネルギッシュなアメリカ。変動の時代と呼ばれ、急激に移りゆく価値観、混沌とした情勢のなかで生まれたファッションやカルチャー。自由を求めたヒッピームーヴメントや、街から飛び出し自然を求めたアウトドアスタイルからインスピレーションを受け、現代と重ね合わせたコレクションです。
時代が変わっても、平和や平等を願う気持ちは同じ。現代を生きる一人ひとりに希望や勇気を与えたい。そんな力強いメッセージを込めて、今回のコレクションは明るく前向きなカラーでお届けします。
今回は、コレクションの中から「ユートピア」を象徴するアイテムをピックアップ。デザイナーのこだわりポイントとともにご紹介します。
HIPPIE STYLE
レトロカラーのチューリップハット
絶妙な配色のマルチボーダーで洒落感たっぷり。ベルボトムが似合う、ご機嫌でヒッピーなアイテムに仕上がりました。ニットの風合いにはどこか懐かしさが。コットン素材だから手触りも心地よく、持っているだけで愛おしくなるチューリップハットです。
Designer’s voice
「当時のムーヴメントを踏まえながら、なおかつ今の気分にもフィットするハンドニットのような仕上がりにしたくて、工場さんと相談し、できるだけ手編みに近い雰囲気に仕上げてもらいました。60’s、70’sの資料を見ながら、かわいいニットのセーターなどを参考に配色を練り、ボーダーの幅も被ったときにバランスが良く見えるよう、試作を重ねました。さらに洗濯機で洗えるので、まだまだ汗をかく晩夏から安心して被っていただけます。」
OUTDOOR STYLE
レトロでファンクショナルなブランケットワッチ
ピクニックや、キャンプで使っていたヴィンテージのブランケットが着想源のニット帽。アクセントになっているタッセルがついた紐の結び目を解くと、なんとネックウォーマーにもなる優れもの。かわいらしくレトロな見かけながらもファンクショナルなアイテムです。
Designer’s voice
「昔ながらのブランケットをイメージし、ポリエステルフリースなど合成繊維の素材ではなくウールを使用しました。デザインとサイズ感は、被り方を色々アレンジできるように調整しています。天井を開きタッセルを前に垂らしてネックウォーマーとして使ってもかわいいですし、折り返し部分の幅を変えたり、2回折り返したり、あるいは折り目を内側にしたりと、色々な表情で楽しめるので飽きずに長く使っていただけると思います。」
OUTDOOR STYLE
晴雨兼用リバーシブルハット
撥水やUVカットなどの機能を兼ね備えた素材を使用したアウトドアハット。取り外しできるあご紐は、マスクストラップとしても使えます。セミマットな生地でスポーティになりすぎずシックな印象の表面、艶のある生地の裏面と、同色系ながらスタイルに合わせてリバーシブルで使えるのも嬉しい。
Designer’s voice
「重視したのは本気のアウトドア感ではなく、機能は備えながらタウンユースできる洗練されたデザイン。絞ってフィット感を調整できるゴムと、ブリム裾のステッチの色を合わせてさりげない統一感を演出。ディテールにこだわって丁寧につくりました。」
OUTDOOR STYLE
ハイテク×ローテク素材の3WAYシェイドキャップ
キャンプや旅先などのアウトドアシーンや、デイリーにも使える便利な3WAYキャップ。これひとつあればどんな旅もおしゃれにタフに楽しめそう。よく見ると、後方は近代的なハイテク系の撥水生地、前方は織り方で撥水を可能にした昔ながらの歴史あるアウトドア生地が使われています。ハイテクとローテクを組み合わせ、さりげなくもこだわりを感じるスタイリングに。
Designer’s voice
「シェードをたらすと、首まわりの日除けができるようになっています。折り返してイヤーフラップ風にしたり、シェードを外してシンプルなキャップとして使ったりもできます。毎日のコーディネートに馴染むよう、ごちゃごちゃさせず、すっきりと見える仕上がりを意識しました。」
デザイナーのこだわりが詰まった新作アイテムですが、それを声高に主張するのではなく当たり前に装備することで、一人ひとりが心地よく、前向きに帽子のあるファッションを楽しめる。帽子を通して描く、すべての人々にとっての明るい未来、それがオーバーライドのユートピア(=理想郷)です。
※店舗での商品取り扱いについては、お近くの店舗へお問い合わせください。Shop List>>
Words: Mai Otsuki Photos : KOBA Styling: Hiromi Toki Edit: Misaki Yamaguchi , Haruna Kato