帽子の正しい手洗い方法~干し方・乾かし方を徹底解説【洗濯のプロ監修】|OVERRIDE
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帽子の正しい手洗い方法~干し方・乾かし方を徹底解説【洗濯のプロ監修】

帽子の正しい手洗い方法~干し方・乾かし方を徹底解説【洗濯のプロ監修】

太陽の下でたくさん遊んで、お洒落もしっかり楽しみたい!そんなアクティブなシーンには帽子が大活躍。ただ、直接肌に触れるものだから、汗や汚れが気になるという人も多いはず。
今回は、帽子=洗えないと思っているあなたに朗報。種類によって、洗濯機OKのものや手洗いできるものと様々ですが、ここでは帽子の手洗い方法をご紹介します。

洗濯機で洗える帽子のお手入れ方法は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。

洗濯のプロ、フレディ レック・ウォッシュサロンの鈴木さんをお招きし、実際に手洗いしている様子を再現しながら対談を敢行。帽子のプロであるオーバーライドのデザイナー原が、気になっていたアレコレを質問攻めに!

今回お話をお伺いしたのは…

鈴木 新(すずき しん)

鈴木 新(すずき しん)

FREDDY LECK sein WASCHSALON(フレディ レック・ウォッシュサロン)の商品企画兼ディレクター担当。
「前向きなココロとライフスタイルをランドリーシーンから」をモットーに、ジュニア洗濯ソムリエの資格と知識を活かして、オリジナルのランドリーグッズやお洋服のケアグッズを開発している。
フレディ レック・ウォッシュサロン 公式サイト

(関連記事)帽子の洗い方や普段の洗濯のコツ with フレディ レック・ウォッシュサロン

それでは、早速スタート!

●目次
◆今回洗うのはこの帽子
◆用意するもの
1|品質表示タグを確認
2|桶に水と洗剤を入れて準備
3|汚れた部分を予洗いする
◆予洗いの際に用意するもの
4|帽子全体を浸しながら洗う
5|すすぐ
6|タオルドライする
7|干す

【帽子の手洗い方法HOW TO】

◆今回洗うのはこの帽子

OVERRIDE PAPER FEDORA STANDARD
こちらは旧品です。販売中のアイテムを見る>>

◆用意するもの

洗い桶
・洗剤(フレディ レックの洗剤は弱アルカリ性)
・タオル3〜4枚
・平干し台、または角ハンガー

1|品質表示タグを確認

洗濯表示や注意書きを見て、手洗いができるかどうかを確認します。

 
液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる              
(関連記事) 帽子の洗い方|洗濯機
液温は40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる
家庭での洗濯処理はできない

鈴木「これ、洗えるんですね!洗える麦わら帽子って画期的」

原「そうなんです。麦わらのように見えるペーパー素材を使用しています。夏らしいし洗えるので、とても人気です」

2|桶に水と洗剤を入れて準備

洗い桶にたっぷりの水と中性洗剤を入れ、よくかき混ぜる
※肌の弱い方は手袋の着用をおすすめします。

原「水と洗剤はどれくらい入れましょうか?」

鈴木「今回、水は8ℓほど入っていますが、目安としては帽子の高さの半分が浸るくらいで大丈夫です。桶の直径は帽子がすっぽりと入るものがベストですね。洗剤は水の量に対して1/1000の量を。今回は8ml入れましょう」

原「洗剤の量が意外と少ないですね」

鈴木「1/1000以上の量を入れても洗浄力が上がることはないので、実はこの量で十分なんです」

3|汚れた部分を予洗いする

◆予洗いの際に用意するもの

・素材に合った部分洗い用洗剤(写真はフレディ レックのニットソークウォッシュ
ランドリーブラシ
・洗濯用石けん(ガルザイフェ

特に汚れが気になる部分を水に濡らし、予め洗っておきます。内側のおでこが当たる部分などは、このときに予洗いしておくと◎。

桶の中の洗剤入りの水(もしくは部分洗い用洗剤や石けん、液体酸素系漂白剤(※)もOK)を汚れた部分に塗布し、ブラシで洗います。弱い生地や、傷めるのが心配な場合は固く絞ったタオルで叩くようにして汚れを落とします。繊細な生地の場合痛めてしまう可能性がある為、最初は優しく丁寧に洗いましょう。

(※)液体酸素系漂白剤は素材によっては使えないものもあるので注意すること。今回の帽子は使えないものなので部分洗い用石けんを使用しています。必ず洗濯表示を確認しましょう。

 
塩素系及び酸素系漂白剤による漂白処理ができる
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない   
塩素系及び酸素系漂白剤の使用はできない

原「液体酸素系漂白剤ってなんですか?」

鈴木「実は、漂白剤にも“酸素系・還元系・塩素系”と種類があります。酸素系漂白剤は、一般的によく使われるもので皮脂汚れを落とすのに有効です。液体タイプと粉末タイプもまた別物。液体の酵素系漂白剤は、粉に比べて優しいので、部分洗いにおすすめしています」

4|帽子全体を浸しながら洗う

洗い桶の中に帽子を浸して数回、優しくすすぐように洗います。

原「このときは、型崩れしないように、ゴシゴシしたり力を入れすぎたりしないように注意を」

鈴木「濡れているときに繊維が絡まらないようにするのが、型崩れを防ぐポイントですね。ちなみに、洗濯表示を見て大丈夫そうであれば30℃〜40℃のお湯を使うと汚れが落ちやすくなりますよ」

5|すすぐ

洗剤入りの水を捨て、新しい水に入れ替えた後、すすぎながら洗剤を落とします。

6|タオルドライする

タオルを敷いた上にすすぎ終わった帽子を乗せます。内側と外側をタオルで挟むようにして水気を取っていきます。ある程度水分がなくなるまで、タオルを変えながら繰り返します。

原「こんなふうにトントン押さえていく感じが良いんですね。タオルドライって、どれくらいまで水気を取ったらいいのでしょう?」

鈴木「水が滴らなくなって、表面の肌触りがさらっとしてきたり、帽子が軽くなってきたらOKです」

7|干す

シワや縫い目の縮みを伸ばして形を整え、風通しのよい日陰に干します。干し方も洗濯表示を確認して、今回は平干し。生地によっては吊り干しOKのものも。洗濯ばさみの跡が気にならないよう、洗濯表示タグや内側のテープ部分を挟んで吊るします。

 
つり干し乾燥がよい
日陰でのつり干し乾燥がよい
日陰での平干し乾燥がよい

鈴木「乾かす時間の目安は4〜5時間以内です。5〜6時間を超えてくると生乾きになってしまうので要注意」

原「なるほど!服も帽子も、空気を循環させたり、乾燥している場所に干したりして、5時間以内に乾すのがいいんですね。洗濯って知れば知るほど奥が深い…!」

鈴木「面白いですよね。僕も、服や帽子に新しい繊維や素材がどんどん使われるようになっているので、日々勉強中でして…」

こうして帽子を洗い終わったあとも、鈴木さんと原の熱い洗濯談義は続きました。

オーバーライドでは「服と同じように、安心できる清潔な状態を保って長持ちさせたい」という声にお応えして、洗える帽子をラインナップ豊富にご用意しています。洗濯機洗いも手洗いも、ご自宅で上手にお手入れして、毎日気持ちよく帽子のおしゃれを楽しんで!

   

Words: Mai Otsuki Photos: KOBA Edit: Misaki Yamaguchi , Haruna Kato