OVERRIDEメンバーが語るニューエラの歴史と今シーズンの別注品|OVERRIDE
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OVERRIDEメンバーが語るニューエラの歴史と今シーズンの別注品

OVERRIDEメンバーが語るニューエラの歴史と今シーズンの別注品

ベースボールキャップのスタンダードとして、今や誰もが知るブランド「ニューエラ」。オーバーライドでは別注アイテムを頻繁につくっているのをご存知だろうか。今回はブランドメンバーのなかでもニューエラと関わりの深いスタッフを召集し、別注の詳細やニューエラにまつわるエピソード、人気の背景や豆知識などをヒアリング。今さら聞けないニューエラのあれこれや、元祖ベースボールキャップブランドの面白さを、ニューエラ好きの視点で自由気ままに語ってもらった。

●目次
座談メンバー
ニューエラとの出合いは?
人気の形とその理由を教えて
どんな風に被るのがおすすめ?
今シーズンの別注について
1.ソリッドなデザインを追求した、あえての無地×機能性素材
2.黒ボディ×黒刺繍で、目指したのは”使いやすいニューエラ”
3.分かる人には分かる、ビジターカラーの9TWENTY

座談メンバー

(写真左から)
Member1:日比野

OVERRIDE メンズMD
オーバーライドで取り扱いのないモデルのニューエラも自ら購入するほどの帽子フリーク。

Member2:河田

OVERRIDEをはじめとした小売部門のリーダー
長く仕入れ担当をしていたことから、オーバーライドでニューエラについて聞くならこの人。

Member3:一瀬

OVERRIDE ONLINE STORE担当
百貨店店舗での販売時代は紳士帽に親しみがあったものの、異動後オンラインでも人気の高いニューエラについて学ぶように。

ニューエラとの出合いは?

日比野:中学の頃かな。1995年に野球選手の野茂英雄さんが「ロサンゼルス・ドジャース」に入団して、メジャーリーグ(MLB)が日本全国で放映されるようになったんです。当時14歳ぐらいだった僕もそれを見ていましたね。感覚としては、そのあたりからMLBとともに、選手が被っている公式キャップ「ニューエラ」が認知され始めたのかな、という記憶がある。

河田:まさにその年代ですね。僕は、音楽から入ったタイプ。1990年代から2000年代にかけてはブラックミュージックが流行った時代。その影響で、ヒップホップをよく聴いていました。で、アーティストがミュージックビデオなんかでニューエラをかぶっているのを見て、かっこいいなって。スポーツからの入り口はもちろん、ファッションや音楽との親和性もかなりあるから、それがきっかけって人も多かったですね。

一瀬:確かに。僕は正直、ニューエラがなんなのかって最近ようやくわかり始めた感じ。ふたりと同じく中高生くらいで、メジャーリーグ唯一の公式キャップで、ファッションとしても人気があるっていうのを知ったかな。この会社に入ってからも、しばらくは百貨店の販売だったから紳士帽がメインでニューエラとの関わりがあまりなかったんですが、オンラインストアの担当へ異動してから、ニューエラの人気を目の当たりにしましたね。元々野球部でキャップには馴染みがあったから、すんなり被れました。

日比野:野球部以外でも、日本で育つと学校で赤白帽を被ったりするから、実はキャップを通ってきてる人は多いよね。だからベースボールキャップは取り入れやすい形だと思う。昔は形やサイズのバリエーションも少なかったけど、今はいろいろ自分に合ったものを選びやすいし。

一瀬:そうだね。めちゃくちゃ種類があるから最初は少しとまどったけど、初心者ながらにわかってきたかな。

人気の形とその理由を教えて

一瀬:今だと、やっぱり9TWENTYが人気ですね。

日比野:実際にショップでもよく売れてる。丸みのあるシルエットだし、ガチガチにストリートって印象じゃないから、女性も被りやすい形だよね。浅めのクラウンもラフに被れて今っぽい。

河田:確かに、今のトレンドといえば9TWENTY。でもやっぱり一番を挙げろと言われたら、いつの時代も変わらず59FIFTYかな。

日比野:みんな見たことあるニューエラの代名詞みたいな形。メジャーリーガーがゲームで身につけるのはこのモデル。

一瀬:定番ですね。

河田:そう。これぞニューエラってやつ。ニューエラは1920年に創業して昨年2020年で100周年だったんですが、当初から変わらず、ずっとあるのがこの59FIFTYの形なんですよね。で、そこから派生したものが何十種類もあるという感じ。

日比野:59FIFTYはアジャスターがないんですが、形は同じでアジャスターがついたのが9FIFTY。みたいに、ディテールの違いも含めて、いろいろな種類があるね。

河田:最近は人気のある6P CAP(9TWENTY)もよく被るんだけど、かっこつけたい10代とか20代の頃は59FIFTY以外ありえないってくらいだったなぁ(笑)。

日比野:B-BOYファッションも当時のトレンドだったしね。

一瀬:音楽もヒップホップが流行っていたり、ストリートカルチャーが台頭してた時代。ラッパーたちみたいにビッグサイズの服で、59FIFTYかぶって。

河田:ネックレスつけて、坊主で、ってね。やってたな〜。

どんな風に被るのがおすすめ?

河田:本当に人それぞれだと思う。今は柔軟にいろんなファッションに合わせて自由に被れますしね。でも、あえて言うなら…僕は音楽から入ったタイプなんで、そういう視点から言うとロゴ選びはひとつのポイント。昔は特にウェストサイドかイーストサイドか、みたいに音楽性がアメリカの西エリアと東エリアで違ってて。気候も違うからもちろんファッションも違う。で、例えば西のアーティストのTシャツとか西のファッションを着て、東のヤンキースのキャップ被ってたらダサい、あいつ分かってないな、みたいなのはあった。西を取り入れるなら、ロサンゼルス、サンディエゴ、とかね。

日比野:音楽が今より地域と密接だった時代だよね。

河田:そう。他にも例えば、同じニューヨークでもヤンキースがマス向けなら、クイーンズのメッツで違いを出す、とか。深く掘れば掘るほど面白い。ニューエラ好きとしては、そういう部分が楽しめる要素。

一瀬:被り方の話で言うと、昔の高校球児は、だいたいツバを少し曲げてたんだけど、最近フラットで被る人も多いっていうのをニュースでやってたな。

日比野:そうなんだ。街中で見てると、若干カーブがあるものの方がファッション的に被りやすいのかなっていう印象はあるけど、本当に好き好きだよね。

一瀬:ツバはフラットだとちょっとBっぽい感じになるね。

河田:それこそ90年代後半はツバもフラットでシールが貼られたままの新品同様のニューエラを被るのが、売れたアーティストたちの間でお決まりだった。それってブラック・アメリカンとして厳しい環境で育った彼らが、いつも新品を身につけられるくらい、音楽で成功したんだぞっていうアピールでもあった。まっ白なスニーカーに、シワの入ってないTシャツを着ていたのも、そういうこと。

河田:ツバに貼ってあるシールは、キャップの種類や、そのキャップがカスタムなのかオーセンティックなのかを見分けたり、実際選手が試合で使っているオンフィールドモデルの証だったり。

一瀬:それが当時のトレンドにもかなり影響していたよね。今はツバを若干曲げて、シールを内側に貼ったままにしてる人もよく見かけるね。僕もよくそれで被ってる。

河田:僕も59FIFTYだとその被り方が多いかな。まあでも、そういうのが全てではなくて、人気のローキャップで被りやすいものもいろいろ出てて、ファッションはそれぞれ。同じキャップでも、いろんな楽しみ方ができるところが、ニューエラのいいところなのかなって。

日比野:そうだね。好きなように被ってもらうのが一番ですね。

今シーズンの別注について

1.
ソリッドなデザインを追求した
あえての無地×機能性素材

(写真左から時計回りに)
NEW ERA WM-01ADJ CORDURA No.817-139301 ¥5,170(税込)
NEW ERA BUCKET-01 CORDURA No.817-139302 ¥5,280(税込)
NEW ERA LP950 CORDURA No.817-139300 ¥5,720(税込)

日比野:まさに、いろんな楽しみ方ができるニューエラを目指して、ソリッドなデザインで、どんなスタイルにも合うものを目指しました。

好みはいろいろあると思うんですけどね。個人的には、僕自身がドジャースでもヤンキースでもないから、チームロゴ無し派なんです。例えば、さっき河田が言ったみたいにドジャースとかヤンキースって、ウエストとイーストそれぞれの歴史や文化があって、それに紐づいたファッション要素がやっぱ入ってきちゃうのかなと思ってて。でも、まず服があって、それに添えるものっていうのが帽子の立ち位置なので、自由に選んでもらいたい。“ファッション・ライフスタイル・趣味に、プラスアルファで添えられる帽子”が、僕の理想。だからできるだけソリッドに、デザインも排除できるものは排除するっていうイメージで。

いつでも誰でもトレンドに左右されずに使える9FIFTYのキャップと、アウトドアテイストの強いドゴールキャップ、昨今トレンドのバケットハットの3形でつくりました。それぞれ3色展開。オーバーライドの今季のテーマのひとつ「アウトドア」というキーワードも意識して、素材にコーデュラナイロンを使用し、耐久性を高めてもらっています。

2.
黒ボディ×黒刺繍で
目指したのは”使いやすいニューエラ”

(写真左から) NEW ERA 9TWENTY MLB BASEBALL
(LAD ブラック×ブラック) No.800-139652 ¥4,180(税込)
(NYY ブラック×ブラック) No.800-139650 ¥4,180(税込)
(LAA ブラック×レッド) No.800-139651 ¥4,180(税込)
(LAA ブラック×ブラック) No.800-139651 ¥4,180(税込)

一瀬:こちらは、今人気の9TERNTYモデルを使って、黒地に黒糸でロゴを刺繍したもの。いろんな別注ができる会社ってうちを含めて数社しかなくて。なので、ニューエラさんからの提案も交えながら、今らしさとニューエラらしさもありつつ、使いやすいアイテムに仕上げました。

一瀬:例えばこれはエンゼルスのデザインなんですけど、通常はロゴが赤色なので、そのままだと好みが分かれたりする。黒×黒にすれば、幅広いファッションで取り入れやすく、エンゼルスが好きだけど今までなかなかトライできなかったという人にも届くかな、と。

3.
分かる人には分かる
ビジターカラーの9TWENTY

(写真左から)NEW ERA 9TWENTY MLB BASEBALL
(NYM ブラック×ブルー) No.800-139654 ¥4,180(税込)
(NYY グレー×ネイビー) No.800-139652 ¥4,180(税込)

河田:続いて写真奥は、製品化されていなかったニューヨークメッツのビジターカラーを9TWENTYモデルでつくったものです。選手が試合をするとき、ホームで戦うのか、ビジター(アウェイ)で戦うのかで身につけるユニフォームとキャップの色が違う。この形はホームカラーのブルー×オレンジロゴしか出てなくて。ビジターカラーは59FIFTYモデルにしかなかった。で、黒の9TWENTYがあったら被りやすいんじゃないかっていうことで別注しました。これらビジターカラーの9TWENTYは、オーバーライドにしかない組み合わせです。

河田:ちなみにさっきも少し話したんですが、ニューエラ好きとしては、メッツはちょっと人との違いが出せる選択肢。

メッツの本拠地ニューヨーク・クイーンズは、アンダーグラウンドな地区なんです。音楽に詳しい人なら、クイーンズ周りがブラックミュージックだと強いっていうイメージがある。だから、そういうストーリーも含めてこだわりたいって人に被りたいと思ってもらえたらいいですね。細かすぎて、どれくらいの人に引っかかるかは、わかんないですけど、伝わったらいいな。

 

よく知るニューエラも、歴史や生産背景を知ってから見ると、また違う印象に感じるはず。あなたなら、どれを選ぶ?他ラインナップも豊富にそろうショップに足を運んで、色々なモデルを被って、ぜひニューエラの魅力に触れてみて。

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※商品のお取り扱いについて、詳しくは各店舗までお問い合わせください。 Shop List>>

Words: Mai Otsuki Photos: KOBA Edit: Misaki Yamaguchi , Haruna Kato