【保存版】意外と知らない帽子の常識、まとめました《パーツ名称・マナー・保管・汚れ防止テープetc.》
帽子の商品説明でよく使われている専門用語や、知っておくと便利な豆知識、覚えておきたい帽子のマナーなど… 帽子にまつわる“基本のき”をまとめてみました。
今まで聞き流していたワードや、帽子にまつわるモヤモヤを全部、この記事で解消していってください。
●目次
まず覚えたいのは「パーツの名称」3つ!
帽子好きなら知っておきたい「帽子のマナー」
ハットの正しい保管方法
実はほとんどの帽子についている「サイズアジャスター」
サイズが大きすぎる場合は「サイズテープ」で調整!
スベリの汚れ防止のテープがあるって知ってた?
まず覚えたいのは「パーツの名称」3つ!
意外と知られていない帽子のパーツを表す名称。今回は代表的な3箇所の名称をご紹介します。
1クラウン
帽子の山の部分。頭にかぶる部分全体を指します。
2ブリム
クラウンのすそから周囲へ差し出た部分。「ツバ」とも言います。
3スベリ
帽子の裏側、おでこや頭部に接する部分に付けられた布のこと。「ビンカワ」「SWEATBAND」とも言います。`
帽子のパーツの名称について、もっと知りたい方はこちらもチェックしてみて。
帽子好きなら知っておきたい「帽子のマナー」
時と場合にもよりますが、一般的に室内では男性は帽子を脱ぐのが基本マナー。女性の場合はファッションの一部と見なされるため、室内でも着用していてOK。ですが、つばが広いものや、カジュアルな帽子は脱ぐようにしましょう。
ハットの置き方
室内で帽子を脱いだときや、保管時など、どこかに置く場合はクラウンを下にして逆さまに置くのが正しい置き方。型崩れを防ぐ目的から、それがマナーになったとされています。
ハットの正しい持ち方
OK例
NG例
クラウンのくぼみをつまみたくなりますが、実はブリムを両手で持つのが正解。NG例のようにクラウンを持つと、天然素材などの場合、割れてしまう可能性があるので注意して。
ハットの正しい保管方法
保管するときは、型崩れを防ぐために「マクラ」という筒状の台座を使います。ふたつ以上重ねる場合は、腰のリボン幅の「ヘダテ」をはめて重ねます。そうすることで、巻きのリボンにシワがつく心配が無くなります。
マクラは帽子専門店ではハットを買うともらえるケースがほとんどですが、ない場合は厚紙などをクラウンが浮く高さに切って丸め、テープで留めるだけで簡単に作ることができます。
ハットの保管方法はこちらで詳しく解説しています。
実はほとんどの帽子についている「サイズアジャスター」
スベリがついているものには、ほとんど内側にサイズを調整できるアジャスターがついているのをご存じですか?キャップのアジャスターは表側から見てすぐに分かりますが、それ以外の帽子だと気づかないまま被っている人も多いはず。
写真の帽子にはすべてサイズアジャスターが付いています。面ファスナータイプや、リボンで縛るタイプなど、帽子のデザインに合わせたアジャスターが付いているので確認してみて。
サイズが大きすぎる場合は「サイズテープ」で調整!
アジャスターがない帽子や、アジャスターで調整してもサイズが大きすぎる場合もご安心を。スベリの内側に貼ることでサイズを調整できる「サイズテープ」という便利アイテムがあります!
一周させるとワンサイズ(1〜1.5㎝)程小さくすることができます。一周以下の長さにカットして貼るときは、着用感の変化を感じにくい後頭部側から貼っていくのがおすすめ。
スベリの裏側の中央よりブリム寄りに貼ることで、スベリに出来るシワを少なくすることができます。帽子を購入した際にスタッフが付けることもできますので、お店でお声がけくださいね。
スベリの汚れ防止のテープがあるって知ってた?
気になる皮脂汚れから帽子を守る、スベリの汚れ防止テープは帽子専門店の超定番アイテム。ニット以外のあらゆる帽子に使えて、基本的にはスベリの上に貼って使います。メッシュ素材でサラッとした肌触りと、消臭・制菌効果で高機能。
替えの両面テープ付きで取り外して洗濯もできて、洗うのは1シーズンに1回が目安。洗えない帽子に活用したい便利アイテムです。
色、長さの選び方はさまざま。ファンデーション汚れを目立たせたくない人はベージュ、デザインに馴染ませるならスベリの色に合わせて。おでこだけに当てたい場合はショート、汚れを幅広く防ぎたいならロングを選びます。こちらも希望される方にはスタッフが付けさせていただきます。
他にも帽子専門店オーバーライドのブランドサイトでは、帽子の名称やお手入れ方法、サイズの測り方など役立つハウツーをまとめています。帽子の基本はこちらからチェック!
帽子屋さんにとっては当たり前だけど、意外と知られてない帽子の常識。帽子を使ったファッションを楽しむ方は、ぜひ役立ててみてくださいね。
Words: Mai Otsuki Photos: KOBA Edit: Misaki Yamaguchi