頭のサイズが大きい人のお悩み解決座談会!プロが教える似合う帽子の選び方は?《おすすめ商品も紹介》
今回の企画では、頭のサイズが大きい人に似合う帽子の選び方を検証。あるある悩みやその解決法を、実際にヘッドサイズが大きいスタッフに集まって話してもらいました。帽子屋ならではの視点で選んだおすすめアイテムや、目から鱗のコーディネート術など…似合う帽子になかなか出合えず悩んでいる方、必見です!
●目次
ヘッドサイズが大きい人のお悩みあるある
ずばり教えて!お悩みの解決法と、似合う帽子の選び方
おすすめアイテム20選とその理由
ヘッドサイズでお悩みの方へ
ヘッドサイズが大きい人のお悩みあるある
鶴:悩みしかないですね(笑)。本当にかぶれる帽子が少ない。ちょっと無理してかぶっていると、頭が痛くなる。で、美容室行くと「頭凝ってますね〜」って言われて、マッサージしてもらうんですけど…。
日比野:特に僕たちは仕事柄、ずっと帽子をかぶってますしね。
露木:そうですね〜!
鶴:そう。いつもヘッドマッサージをしてもらってる。だから毛量が半端ない。で、毛量多いとさらに大きくなって悪循環(笑)。
日比野:倍々ゲーム(笑)。
鶴:あとは、頭が大きい人は顔も大きいという…。
露木:僕は店舗で販売をしているんですが、頭が大きいお客様だと、帽子をかぶったときに顔まわり全体が大きくなるのを気にされて、小さいサイズをかぶろうとされる方が多いんですよね。
日比野:確かに、そうなりがちだよね。でも小さいサイズをかぶろうとするとしっくりこなかったり、そもそもかぶれなかったり。結果、帽子そのものが似合わないと思い込んじゃって、ヘッドサイズが大きいことをネガティブに捉えている人も多いよね。でも実は…。
露木:そうなんですよね。選び方でぜひお勧めしたいポイントがあって。
ずばり教えて!お悩みの解決法と、似合う帽子の選び方
露木:ずばり、つい選びがちな小さいサイズではなく、逆に大きいサイズのものや、つば広ハットなどボリュームのある形状のものをかぶっていただくことを僕たちはおすすめしています。
鶴:そっちの方が相対的に顔が小さく見えて、小顔効果があるんですよね。
日比野:もちろん生地自体に伸縮性があるニット帽や、アジャスターがついていてサイズ調整しやすいキャップなんかもトライしやすいですよ。それらも、あえてボリュームのあるものを選ぶことが、コツ。
露木:ですね。ハット以外のベレー帽、ニット帽、キャップなど、他の形に関しても、大きいサイズを選ぶというのはもちろん、肉厚な生地で少し余ってたるむようなものや、ツバの長さがあるデザインを選ぶというのは大切です。さらに帽子が横に広がっていくシルエットだと、例えば丸顔の方も、帽子との対比で自然と顔が小さく見えます。
日比野:キャップなら、バイザーの幅が自分の輪郭幅よりも広く外に出ていることを目安にすると選びやすいかも。かぶったときに落ち着くと思います。自分の輪郭幅より狭いバイザーのものをかぶると、顔が大きく見えてしまいがち。バイザーのカーブが強くてタイトになったものより、今も鶴さんがかぶっているような幅が広めのものがいい感じです。
鶴:そうだね。キャップ選びのもうひとつのポイントとしては、“絶壁に見えないもの”。頭が大きくてアジャスターをマックスまで伸ばしてかぶると、形が潰れて絶壁に見えがちなのが僕は好きじゃなくて。そこで素材にハリがある6枚剥ぎのものがおすすめです。5枚剥ぎだと後頭部が直線的になりやすいんですよ。かぶらず置いているだけで綺麗な半円になるくらいしっかり立体感がある6枚剥ぎが狙い目。
露木:あとは、キャップに限らずですが、クラウン部分が浅すぎると下から出る顔の部分が強調されてしまうので、深さがあるものも良いと思います。
鶴:確かに。僕は色味も割と明るい色を選ぶことが多いです。いわゆる膨張色(笑)。形によるけど、黒だと締まって見えて、逆に顔の大きさが強調される場合があるので。
日比野:確かに鶴さんは普段よく白い帽子をかぶってますね。あとは、帽子選びだけでなく、服との統一感や相性を考えてコーディネートすることも意識しています。
露木:色味で統一感を出して馴染ませると、頭だけが浮くこともなく大きい帽子も取り入れやすいですね。
鶴:僕も今日はチェックのキャップにチェックのニット。コーディネートに馴染ませるっていうのは大事かもね。色合わせがポイントになってくるかも。
日比野:ボリュームのある帽子を、トータルコーディネートに馴染む色でかぶるのが最初は取り入れやすいかも知れませんね。ぜひポイントを押さえて帽子選びに活かしてみていただきたいです!
おすすめアイテム20選とその理由
ここからは、オーバーライドで販売中のアイテムからヘッドサイズが大きめの人におすすめのアイテムとそのポイントをご紹介!
XXLのサイズ展開が嬉しい!KANGOLのハンチング・ハット
鶴:僕がよくかぶっている形で、定番のハンチングよりもやや丸みとボリュームが出せるのが特徴。ツバを前にしてかぶるとぽてっとしたフォルム、後ろにしてかぶると大きめのベレーみたいで、小顔効果が期待できます。サイズ展開はXL(60~61cm)まで。
鶴:このサイズ感好きですね。XXL(62~63cm)、素晴らしい!普段帽子をかぶってなかなか耳まで入ることってなくて、めっちゃ新鮮なんです。XXLっていうサイズは、なかなかないので貴重です。
KANGOLはキャップもサイズ豊富
こちらは頭周りにゴムのように伸びるヘッドバンドを使用したキャップ。フィット感が抜群で、かぶりも深めなのでヘッドサイズが大きめの人も安定感があるかぶり心地に。
カンゴールは、日本別注のベースボールキャップも人気。こちらも深めでヘッドサイズが大きめの人にもおすすめ。使いやすいカラバリも豊富で、好みの一点が見つかるはず。
ニューエラのキャップは深めの59FIFTYがおすすめ
ニューエラのなかでもMLB選手が試合で使用するモデルの「59FIFTY」は、1インチ刻みで63.5cmまで展開があるうえに、かぶりが深めなので大きめサイズの人にもおすすめ。
フラットバイザーだけでなく、あらかじめバイザーをカーブさせたLow Profileも。こちらもMLB選手が試合でかぶるオンフィールドモデルですが、少しカジュアルな印象に。
ニューエラの種類についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
アウトドアブランド、コロンビアの帽子も62cmの展開あり
オーバーライドのお店で人気上昇中なのが、アドベンチャーハット。こちらのアウトドアブランド、コロンビアのハットはXXL(62cm)までサイズがあるので、頭が大きめの人やゆったりとかぶりたい人にもぴったり。あご紐付きなので風に飛ばされる心配もいりません。
同じくXXLまでサイズ展開のあるハット。つばが短めのバケットハットタイプで、あご紐を取り外せば普段のコーディネートのアクセントにも。
細部へのこだわりが満載。arthの定番人気キャップ・バケットハット
帽子ブランドなら、サイズの展開が豊富なものも少なくありません。帽子好きからも高い支持を誇るarthの定番キャップ・バケットハットは、東洋人に似合いやすいシルエットでヘッドサイズをきれいにカバー。ふっくらとした生地、シンプルなデザインで長く愛用したくなるこだわりが詰まっています。
arthはデザイン性・機能性のあるアイテムもサイズ展開あり
露木:デザイン性の高いハットは基本的にワンサイズのものが多いんです。こちらは一見するとシンプルなハットですが、実は折りたたんで持ち運べる便利なアイテム。旅行にも気軽に持っていけます。
こちらのハンチングは56~62cmの4サイズ展開で、サイドベルトでフィット感の微調整が可能。
独特の形状のキャスケットは、arthで人気のモデルのひとつ。60cmまでサイズ展開があり、ボリュームのあるクラウンにタックが入ったデザインで頭の大きい人もおしゃれなバランスが作りやすいですよ。
OVERRIDEのキャップはサイズもラインナップも豊富
オーバーライドは帽子専門店ならではのこだわりのオリジナルアイテムも豊富。王道であるキャップは、シンプルだからこそかぶりやすい形にこだわっていて、サイズが大きめの人でも違和感なくかぶれる深さやバイザーの幅に仕上がっています。
コーデュロイ素材のキャップも2サイズ展開で61cmまで対応。こちらもこだわりのシルエットで、秋らしいカラー展開もあるので複数色をそろえるのもあり。
スポーティなキャップとは違ったアイテムを探しているなら、ハンチングもおすすめ。ハンチングは浅めのものも多いなかで、こちらはキャップとハンチングを両立したような安定感のあるかぶり心地で、テイストを問わず人気の定番アイテムです。
OVERRIDEのハットは定番から季節の人気アイテムまで
定番のバケットハットはもちろん、56~62cmの4サイズ展開。クラウンとブリムの繋ぎ目のステッチを無くすことでクラウンが頭より少し外側に出て、さりげなく小顔に見せるという細かい工夫も。
日比野:季節性の高いものや特徴的な色は、少し前までワンサイズのみで展開することが多かったのですが、いまは大きいサイズを展開。あえて大きめのサイズをかぶりたい人にもおすすめです。
春夏も人気の高かったアドベンチャーハットは、60cmまでの展開からオンラインストア限定で62cmのサイズが仲間入り。ツートーンカラーもオンライン限定なので、ぜひチェックを。
中折れハットでも気取り過ぎないカジュアルな印象で被れる、ニット素材のこちら。61cmの展開もあるうえに、この見た目で洗濯機洗いOK。被りやすくて取り扱いもしやすい、ユーザー思いのアイテムです。
ヘッドサイズでお悩みの方へ
鶴:最後に超裏技があって。帽子が伸びて大きくならないよう一定のサイズに保つための“インチテープ”というものが使われているものだけに有効な技ですが…キャップやハンチング、ハット類に使われていることが多いかな。帽子裏側の頭を一周しているスベリをめくるとインチテープが現れます。
そこに数カ所切り込みを入れると、伸びるんですよ。どうしてもかぶりたい帽子が自分のサイズにはまらない人は、一度確認してみるといいかも。ただ、間違ったところを切ってしまう恐れもあるので、そこは自己責任です(笑)。
日比野:これは裏技ですね!
露木:ショップスタッフの立場からメッセージをお伝えするなら、やっぱりぜひ一度お店に遊びにいらして欲しい、ってことですかね。オーバーライドでは、自社のオリジナル製品からインポートブランドまで取り扱っています。洋服屋さんにはない、帽子専門店ならではの豊富なブランドラインナップやサイズ展開をご用意しています。海外のブランドだと、大きなサイズも見つかりやすかったりしますし、何かしらは必ずサイズが合うものをご提案させていただけますよ。
日比野:そうだね。あとはオンラインストアを見ていただければ、“大きいサイズ”で検索をかけられるようになっています。その中でどういう帽子があるのかを見てからお店に足を運んでいただくのも分かりやすくていいかも。これからもオーバーライドでは、積極的に大きいサイズのプロダクトを作っていけたらと思っています。
鶴:やっぱり、僕らみたいな人がたくさんいるだろうし。っていう使命感もあるね。いろんな大人の事情にもめげずに(笑)、大きなサイズを開発していきたいと考えているので、みんな、諦めないで!
※出演スタッフやコメント詳細は、2024年9月時点の情報です。
Words: Mai Otsuki Photos: KOBA Edit: Misaki Yamaguchi , Haruna Kato