寝る時の帽子、ナイトキャップの効果を帽子専門店が解説！逆効果と言われる理由と対策も

夜寝るときに被るだけでヘアケアができると話題のナイトキャップ。自分に合うものを探している方も「夜に帽子？」という方も、これを読めば分かる！ナイトキャップを開発している帽子専門店だからお伝えできる、その効果と正しい使い方、おすすめのアイテムをご紹介します。

●目次
ナイトキャップとは？
ナイトキャップの効果は？何のために被るの？
効果ないと言われる理由と対策を解説！
効果的なナイトキャップの被り方(基本編)
帽子専門店が考えた、昼まで被りたいナイトキャップ

ナイトキャップとは？

夜寝るときに被る帽子、ナイトキャップはヨーロッパでは一般的なアイテム。童話「赤ずきん」のおばあちゃんが被っている帽子や、赤ちゃんが被るとんがり帽子、と言えばイメージが沸くでしょうか。日本ではあまり目にすることがありませんでしたが、近年ヘアケアのひとつとして注目度が高まっています。

ナイトキャップの効果は？何のために被るの？

ヘアケアの一環として被るナイトキャップですが、期待できる効果は4つ。

①髪の摩擦を防ぐ

寝ている間に寝返りを打つと、髪がこすれて切れ毛、抜け毛の原因に。ナイトキャップは、摩擦から髪を守りダメージを防ぎます。

②髪や頭皮の乾燥を防ぐ

乾燥は髪の痛みはもちろん、抜け毛やかゆみの原因にも。ナイトキャップを被ることで内側の湿度をキープし、乾燥を防ぐことができます。

③寝ぐせを防ぐ

髪が広がったり、絡んだりすることがなくなるため、寝ぐせが付きにくく。翌朝の寝ぐせ直しの手間が省け、ヘアアレンジもしやすくなります。

④暑さ、寒さ対策

ナイトキャップは寒い夜に頭部の冷えを防ぐ効果も。また、汗ばむ夏場には髪をまとめることで首筋に髪が張り付く不快感から解放されます。

効果ないと言われる理由と対策を解説！

嬉しい効果がたくさん期待できるナイトキャップですが、ネットでは「ナイトキャップは逆効果？」なんて声も。よく耳にするデメリットの正しい情報を解説します。

①抜け毛につながる？

濡れた状態の頭皮は、雑菌が繁殖しやすい状態にあります。さらに、濡れたままナイトキャップを被れば内側は蒸れた状態に。そのまま使用し続けると雑菌が繁殖し、フケやかゆみ、ニオイの原因や抜け毛と言った頭皮トラブルも！

対策1
髪をしっかりと乾かしましょう

髪をしっかりと乾かしましょう。髪を乾かすことでキューティクルが締まり、髪の毛内部の水分放出を防ぐことが出来る状態に。ナイトキャップを被らない方も、しっかり乾かすことで髪の傷みの低減につながります。

対策2
ナイトキャップ内が蒸れていると感じたら、脱ぎましょう

蒸れが気になる場合はシルクのナイトキャップを選んでみては？シルクは吸湿性・放湿性に優れているので、他の素材に比べて内側の蒸れが軽減されます。

②寝ぐせがつく？

ナイトキャップの主な目的は髪の保護。寝ぐせを完全に防ぐことは残念ながら期待できません。しかしながら、ナイトキャップの被り方や選び方次第で、寝ぐせを軽減させ、翌朝の髪を扱いやすくすることができます。

対策1
髪の毛を無造作に収納しない

毛の流れに逆らって髪の毛をキャップ内にしまうと寝ぐせの原因に。特に前髪は無理やり中に入れて被ると望まない癖がついてしまうことも。前髪に癖をつけたくない場合は、外に出して被ってもOK。

対策2
髪を乾かしてから被りましょう

髪を濡れたままにすると傷みやすいだけでなく、その状態の形でクセが付き固定されてしまいます。半乾き状態で寝てしまうと髪が曲がったり折れたりと寝ぐせが付きやすいなんてことも。

対策3
髪の長さや毛量によって、適したサイズを選びましょう

一口にナイトキャップと言っても、その形状やサイズは実はさまざま。髪の毛がしっかり収納できて、キャップ内が密になり過ぎない形や大きさのものを選ぶようにしましょう。

③寝ている間に脱げたら意味がない？

せっかくナイトキャップを被って寝たのに朝になったらどこかにすっ飛んでいた…となんてことも。でも安心してください！たとえ数時間でも、被って寝ることに意味があります。
人は寝ている間に20回ほど寝返りを打っているそう。寝返りを打つたびに、寝具とのこすれで髪は着実にダメージを重ねています。ナイトキャップで摩擦を少しでも防ぐことで、髪へのダメージが軽減されます。

効果的なナイトキャップの被り方(基本編)

①髪をよく乾かして整える

髪をきれいに整えてからナイトキャップを被ることで、翌日の扱いやすさがアップ！半乾きの状態で被るのは絶対にNG。

②上からすっぽりと被る

整えた髪をキープするように、上からすっぽりと被りましょう。下から髪を上げるように被ると意図しない癖が付いてしまう場合も。

③はみ出した毛をしまう

就寝時の摩擦を最小限に抑えるために、髪全体をナイトキャップにしまいます。そのとき毛流れに沿うようにして、なるべく癖が付かないように気を付けましょう。

④完成！

Q.ロングヘアはどうやってしまうのが正解？

ぐしゃぐしゃと無造作に収納するのはNG。指でクルクルッとねじってからまとめて収納すると毛流れが整いやすく、翌朝脱いだときにちょうど良いニュアンスがついた状態になります。

Q.前髪はどうしたらいい？

前髪ありの場合

毛の流れに逆らってまで無理に内側にしまう必要はありません。多少長い前髪でも、分け目を作りたくない場合は出したままでOK。さらに、前髪が浮くのを落ち着かせたい場合は、ナイトキャップで上から押さえてあげるのがおすすめ。

前髪なしの場合

前髪ありの場合と同じく、毛の流れに逆らうのはNG。いつもの分け目で整えてから、毛の流れに沿って滑り込ませるように、ナイトキャップの中にはみ出した毛を収納します。

帽子専門店が考えた、昼まで被りたいナイトキャップ

被るだけでヘアケアができるナイトキャップ。早速使ってみたい！と思って探してみると、まだまだ昔ながらの“赤ずきんのおばあちゃんスタイル”のものが多く、被るのがちょっと恥ずかしい…。
そこで帽子専門店オーバーライドでは、毛髪診断士の資格を持つヘアスタイリストshucoさん監修のもと、ナイトキャップとしての機能性と、昼まで被りたくなるデザイン性を両立したナイトキャップを開発しました。

ショート～ボブヘアをやさしく包み込む”RIBBON”

毛髪診断士の資格を持つヘアスタイリストshucoさん監修のナイトキャップ第2弾。RIBBONタイプは、すっぽりと被るだけでショート～ボブヘアをやさしく包み込みます。摩擦、寝ぐせ、乾燥から髪の毛を守るシルクを内側に使用。就寝時はもちろんデイリー使いも出来るヘッドラップのようなデザインで、おしゃれを楽しみながらヘアケア。

シックなカラー展開で、柄はドットとジャガードの2種類。クラシックで落ち着いた雰囲気で、日常でも被りやすいデザインです。ご自宅で手洗いできるのも嬉しいポイント。

伸縮性に優れた後ろゴムにより、寝ている間に外れにくく日中被っていても不快にならないフィット感を実現。さらに、前方のリボン部分でサイズ調整ができます。

ロングヘアもきれいに包み込む”LONG”

LONGタイプは上部の巾着部分を締めて前方で帯とまとめることで、ロングヘアもきれいに包み込みます。就寝時はもちろんデイリー使いも出来るヘッドラップのようなデザインで、おしゃれを楽しみながらヘアケア。

柄はジャガード・ギンガムチェック・小花柄の3種類。こちらも落ち着いた雰囲気で、日常でもファッションを選ばず被っていただけます。

スキンケア後のお肌に生地がまとわりつかないよう、被り口の広さがこだわりのポイント。もちろんこちらも内側にシルクを使用＆手洗いOK。

MINAMO NIGHTCAP LONGの被り方

①ゴムが首の後ろに来るように、くしゅくしゅして首に通す

②ナイトキャップを伸ばして髪を収める

③先端を絞って前に持ってくる

④頭のサイズに合わせてリボンを結ぶ

⑤完成！

オーバーライドは、忙しい毎日の中で少しでも自分を労わる優しい時間を過ごしてほしい、という想いとともにナイトキャップを開発しています。かぶるだけでヘアケアができるナイトキャップを使って、美しい髪で良い朝を迎えてくださいね。

MINAMOシリーズとは
オーバーライドでは、毎日を忙しく過ごす女性に向けて、自分を労わる優しい時間を持ってほしいという想いを込めたセルフケアシリーズ「MINAMO」をスタート。 MINAMO＝水面。キラキラ光る水面はとても美しく、人々の心に響きます。このシリーズを使うことで、水面のように光り輝く美しい髪を保つとともに、自宅で過ごす時間が満ち足りたものになるように、という願いが込められています。また、MINAMOと皆も（みなも） をかけて、被るだけのセルフケアをすべての人に、という意味も。

shuco
ヘアスタイリスト、毛髪診断士、メゾン アミュトレッセ代表
都内ヘアサロンでの勤務を経て渡仏。ヨーロッパ各国でモード誌やコレクションでヘアを手がける。帰国後もさまざまなファッション誌や広告など、幅広く活動する。毛髪診断士としても取材を受けるなど、髪を軸に活動を広げる。2020年12月にはアクセサリーブランド「トレス」をローンチ。
Instagram：@shucohair