ニット、フェイクファー、ボアetc.【冬の帽子のお手入れ方法】毛玉の取り方や洗い方・干し方を衣替えの前にチェック!
人気コンテンツ「帽子のお手入れHOW TO企画」の第3弾をお届け。寒い日は続きますが、そろそろ春の装いが気になってきた今日この頃。衣替えシーズンの前に冬の帽子のお手入れ方法をチェックしておきませんか?
今回も、目黒にあるお洒落なランドリーFREDDY LECK sein WASCHSALON(フレディ レック・ウォッシュサロン)さん監修のもと、なかなか聞けない基礎知識やためになるプロのアドバイスまで、冬の帽子のお手入れ情報を総まとめ。基本のお手入れ方法と合わせてチェックすれば、帽子のケアはこれでバッチリ!
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監修いただいたのは…
鈴木 新(すずき しん)
FREDDY LECK sein WASCHSALON(フレディ レック・ウォッシュサロン)の商品企画兼ディレクター担当。
「前向きなココロとライフスタイルをランドリーシーンから」をモットーに、ジュニア洗濯ソムリエの資格と知識を活かして、オリジナルのランドリーグッズやお洋服のケアグッズを開発している。
フレディ レック・ウォッシュサロン 公式サイト
●目次
冬の定番【ニット帽】のお手入れ
<毛玉を取る・発生を抑える>
<洗う・干す>
今年買った人も多いはず!【フェイクファー・ボアの帽子】のお手入れ
<洗う・干す>
長く使いたい普遍的アイテム【フェルトハット】のお手入れ
<ブラッシング>
洗えない帽子の【スベリ部分】のお手入れ方法
<拭き取る>
冬の定番
【ニット帽】のお手入れ
<毛玉を取る・発生を抑える>
ニットには毛玉がつきもの。正しい毛玉ケアをしながら経年変化を楽しみましょう。
1.毛玉取り機やブラシなど、専用のアイテムで取るのが基本
2.毛玉取り機ならニットを手のひらに載せ、ブラシならニットを平らな台に広げる
3.優しくなでるように毛玉を取る
POINT
ブラッシングの場合はニットの毛並みと同じ方向に
4.次に着用するときは、ウールミストを吹きかけると毛玉の発生が抑えられる
POINT
お出かけ前のタイミングがベスト。特に摩擦の多い箇所に吹きかけて。
もっと教えて! FREDDY LECK さん
Q.
毛玉取り専用のアイテムがないときは、どうしたらいい?
A.
大きな毛玉や、浮いている毛玉などは丁寧にハサミで取ることもできます。ただし、間違って生地に穴を開けてしまわないように注意してくださいね。
また、通常の洋服ブラシで根気強くブラッシングするという手もあります。専用のブラシ同様、ニットの毛並みに沿ってかけてください。
Q.
専用のスプレー以外にも毛玉の発生を抑える方法はある?
A.
使ったあとはブラシをかける、同じものを連続して使わないなどの基本的なことも大切です。ウールミストは、そんな基本的なケアの効果をより高めてくれるアイテム。どちらも取り入れることでより毛玉の発生を防いでくれますよ。
<洗う・干す>
前回ご紹介した基本の帽子の手洗い方法と、手順はほぼ同じ。おさらいしながらニット帽ならではの注意ポイントをしっかりチェックして。
基本の手洗い方法はこちら>>
1.洗濯表示を見て、手洗いOKであることを確認する
液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる (関連記事) 帽子の洗い方|洗濯機 |
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液温は40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる | |
家庭での洗濯処理はできない |
2.洗い桶にたっぷり水をため、おしゃれ着洗い用洗剤を水に対して1/1000の分量で入れる
POINT
ニット帽の風合いを保つために、洗剤選びには注意をはらって。中性のおしゃれ着洗い用洗剤がおすすめです。
3.洗い桶に帽子を浸して、揺らしながらすすぐように洗ったら、水を入れ替えてすすぐ
※汚れが気になる時は、30分ほどつけおき洗いをするとGOOD!
4.水気を軽く切りタオルの上に乗せ、内側と外側をタオルで挟むようにして水気を取る
POINT
ニットは使用している素材によって伸びたり縮んだりがしやすいので、強く絞らないように気をつけましょう。タオルで挟んで軽く叩くように脱水を。
5.縮みを伸ばして風通しの良い日陰に平干しする
POINT
水を吸った重みなどで伸びやすいため、吊り干しは基本的にNG。型崩れや縮まりを防ぐためにも、やさしく形を整えておくのがポイント。
もっと教えて! FREDDY LECK さん
Q.
手洗いができるニット帽を洗ったあと、毛羽立ちが少し目立つようになった経験が…。洗うときに毛羽立ちを軽減させる良い方法はありますか?
A.
「毛羽立ち」は主に摩擦によって発生するもの。考えられる対策は2つあります。
① より丁寧につけおき洗いを行い、押し洗いは最小限にする
② 脱水するときはタオルドライにする(もし洗濯機で脱水する場合は、できるだけ短く1-2分程度で終わらせること)
Q.
平干し用のスタンドが無い場合、どうすれば?
A.
例えば帽子が十分乗るサイズのランドリーバスケットを横にして、その上に乗せておくと通気性が保たれて、平干し台の代わりになりますよ。
今年買った人も多いはず!
【フェイクファー・ボアの帽子】のお手入れ
<洗う・干す>
こちらも前回ご紹介した基本の帽子の洗い方と手順はほとんど同じ。基本の洗い方に加えてフェイクファーやボア素材ならではの注意ポイントをしっかりチェックして。
1.洗濯表示を見て、洗えることを確認する
液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる (関連記事) 帽子の洗い方|洗濯機 |
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液温は40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる | |
家庭での洗濯処理はできない |
POINT
手洗いはもちろん洗濯機洗いが可能なものも、毛が抜けた場合ほかの衣類に付いてしまうため単独で洗います。
2.帽子を洗濯ネットに入れる
3.たっぷりの水と少量の洗剤(水に対して1/1000の分量)を入れた洗い桶の中で振り洗いした後、水を入れ替えてすすぐ
POINT
毛足がからまったり風合いを損ねたりする恐れがあるので、もみ洗いはNG。洗濯ネットに入れてやさしく振り洗いしましょう。
4.水気を軽く切りタオルの上に乗せ、内側と外側をタオルで挟むようにして水気を取る
5.乾いた布などで表面の毛並みを整えてから、風通しの良い日陰に平干しする
POINT
濡れているときにブラシなどを使って毛並みを整えると生地もブラシも傷みやすいので、この時点では布などで表面を整えるのがベスト。
6.乾かした後に毛並みが固まっていたら、ドライヤー(低温)とブラシで軽くほぐすように整える
もっと教えて! FREDDY LECK さん
Q.
フェイクファーの帽子を収納するときに毛足が潰れない方法や、久々にクローゼットから出したときに潰れた毛足を甦らせる方法はありますか?
A.
洗濯乾燥した後と同様に、ドライヤー(低温)とブラッシングで毛足を蘇らせることができます!
長く使いたい普遍的アイテム
【フェルトハット】のお手入れ
<ブラッシング>
少し起毛した立体的で上質感漂うフェルト素材は、それゆえ小さなホコリなどもつきやすい。きれいに使うためにはブラッシングケアがマストです。
1.ハットブラシを使い、帽子を上から見て反時計まわりにブラッシングする
POINT
洋服ブラシは固く、フェルトハットには適さないため使わないように注意しましょう。合成繊維ブラシは静電気が発生しやすく、逆にホコリを集めてしまう可能性があるため、できれば天然毛(豚毛や馬毛など)のブラシがおすすめ。
2.帽子の天井にブラシを垂直に当て、手前に向かってホコリをかき出すようにブラッシングする
3.側面にブラシを垂直に当て、ホコリをかき出すようにブラッシングする
4.ブリム(つば)にブラシを垂直に当て、反時計回りにブラッシング。ブリム裏も同様に
洗えない帽子の
【スベリ部分】のお手入れ方法
<拭き取る>
洗えない帽子も、直接肌が触れるスベリの部分はきちんとケアして清潔に保っておきたいところ。専用のアイテムも使ったケアでお気に入りを長く大切に使いましょう。
1.硬く絞ったタオルで汚れを拭き取る
2.汚れが取れない場合は、中性洗剤を10~20倍程度に薄めた水を硬く絞ったタオルで叩くようにして汚れを落とす
3.水で濡らして固く絞ったタオルで叩くことを繰り返して部分的にすすいだら、乾いたタオルで叩いて水気を取る
もっと教えて! FREDDY LECK さん
Q.
洗剤が使えないorすすぎができない場合、どうしたらいい?
A.
「ファブリックミスト」をご使用ください。天然由来の消臭・抗菌成分で、匂い・菌の発生を抑えられます。
【OVERRIDEから+α】
洗えない帽子には制菌ライナー「HAT REFRESHER BAND」のご使用をおすすめしています。お手持ちの帽子のおでこが当たる部分に貼るだけで、汗やファンデーションなどの汚れから帽子を守ります。
形が崩れたり汗ジミができたりした帽子をすぐに捨ててしまっていた方も、正しいケアをすれば、きれいな状態で長く使えるようになります。お気に入りの帽子を、ぜひ大切にご愛用くださいね。
(関連記事) 帽子の洗い方や普段 の洗濯のコツwith フレディ レック・ウォッシュサロン
(関連記事) プロ直伝!帽子の正しい手洗い~乾かし方を徹底解説
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※お手入れに使用した帽子はすべて参考商品です。
Words: Mai Otsuki Photos: KOBA Edit: Misaki Yamaguchi , Haruna Kato