【サ談会 vol.04】サウナハットの選び方や使い方、マグ万平さん太鼓判の新作も!
オーバーライド 神宮前では2022年10月22日(土)~11月14日(月)の期間限定で、オーバーライドが手掛ける全サウナグッズが集合!オーバーライドの新作サウナハットやサウナグッズをはじめ、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」とのコラボモデルもラインナップ。通常オンライン販売のみのコラボモデルを含む全商品を実際に手に取れるこの期間は、サウナチャンスならぬサウナハットチャンス…!
ということで、この機会にサウナハットの魅力をおさらい!サウナ愛好家の皆さんはもちろん、サウナハットって皆どう使ってる?どうやって選べばいいの?というサウナビギナーの皆さんこそ、ぜひ参考にしてみてください。
ゲストは前回に引き続き、サウナ界を牽引し続けるサウナ大好き芸人・マグ万平さん。
オーバーライドの全サウナアイテムを手掛けるデザイナー天野と、サウナハットの魅力や楽しみ方をおさらい&深掘りしました。座談会ならぬ「サ談会」第4弾、今回もサウナの現場からお届けします。
サウナハット、普段どう使ってる?
万平:僕は基本リュックにひとつは入れてます。それこそ、前回の座談会で登場したオーバーライドのICE POCKET SAUNA HATは、いつもリュックに入れてますよ
天野:本当ですか!ありがとうございます。
万平:やっぱり折り畳んでコンパクトな形をキープしやすくて、小さいサイズのまま携帯しやすい、っていうのがいいですよね。乾きやすいし機能性もばっちり。リュックに入れっぱなしするのにぴったりです。
天野:ありがとうございます。万平さんは、サウナではいつもサウナハット被ります?
万平:正直、いつも被るわけではないではないんですよ。でも輻射熱がすごいサウナとかテントサウナなんかは体感温度がめちゃくちゃ高くなったりするんで、そういうときのためにバッグに忍ばせておくと本当に便利。サウナハットは熱から頭や首を守ってくれるので体感温度が高いサウナでは、ほぼ被ってます。
天野:僕も毎回というわけではないんですが、だいたい被ってます。冷え性なのでサウナハットを被って頭だけ先に熱くならないようにして、長め入って芯まで温まりたい。どんなサウナハットを被るかは「今日行くサウナ施設はこうだから、これがいいかな」とか考えたりして楽しんでます。
万平:うんうん。
あとは、イベントや仕事のときなんかは個性を出すアイコン的なものを被ることが多いので、ハンドメイドのサウナハット屋さんに作っていただいたウールの”万平モデル”を被ることが多いんですけど、ちょっとした衣装感覚でどれを被ろうかなーって選んでます。普段行くサウナなら、今は本当にICE POCKET SAUNA HAT一択かも。
天野:ありがとうございます。嬉しいです!
サウナハット、新作出ました!
天野:これが、今回店頭に並ぶオーバーライドのサウナハットです…
万平:ここ数年で増えましたね〜!
あっ、これ見たことない。新作ですよね?すごい気になります!
天野:さすがですね。今までのサウナハットはポリエステルの素材を使っていたんですが、今回はウール100%で作りました。
万平:ほー!それはどうして?
天野:僕がサウナにハマりだした頃は、ウールや麻のサウナハットがほとんどだったんです。サウナハットがウールだと、汗が付くものなのに洗いにくかったり、取り扱いにちょっと気を使わなくちゃいけないのってどうなの?って思ってて。
天野:日本のサウナって、日本独自に進化してきてるっていいますよね?だったらサウナハットだって本場といわれるフィンランドやロシアとも違う、日本独自に進化したサウナハットを作りたい。だから、当時サウナハットには使われていなかったポリエステルの素材で、断熱に優れて普段使いもできるデザインっていう、進化したサウナハットを作りました。
でも最近思っているのが、ウールだって機能性に優れてるし、やっぱり単純に素材としてかわいいじゃないですか。なので今回、ウール100%でサウナハットを作ったんです。
万平:なるほど!ってことは、オーバーライドさんではウールのサウナハットは今回初めて出すってことですよね?
天野:ですね。もちろん、機能性もちゃんとプラスして進化してますよ。
万平:さすが!見てもいいですか?あ、生地も厚すぎず程よい。軽いですね。
天野:ハンドメイドで羊毛の”繊維”を縮絨させて作るサウナハットと違って、これは羊毛の”糸”を編んで、それを縮絨させてます。
万平:ん?どういうことですか?
天野:簡単にいうと、まず大きいニット帽を作って、それを縮めてフェルト化したようなイメージです。
万平:そんなことができるんですか!
天野:帽子では一般的な作り方で、ウールのベレー帽なんかでも使われている手法です。けど、そのまま同じ作り方をするとサウナで使って洗濯したときに縮んでかなり小さくなっちゃう。これは、通常より2倍近い時間をかけて大きなニット帽みたいな状態で編んで、それをさらに通常より3倍くらい時間をかけて縮めてます。しっかり縮んだ時にちょうどいいサイズにすることで、自宅で洗濯しても縮みにくいように作っています。
万平:すごっ。帽子屋さんのノウハウがめちゃくちゃ入ってるってことですね。まさにオーバーライドさんならではのフェルトサウナハットだ!
天野:手作りされたウールのサウナハットって、縮んじゃったら、サイズを元に戻そうと思っても硬くて伸ばせなかったり、無理に生地を伸ばすと破れちゃいそうで怖いじゃないですか。でもこの作り方だと、生地に柔軟性があるので伸ばしても破れそうな感じはないと思います。
万平:ほんとだ、結構引っ張っても大丈夫。強っ。
洗うのは手洗いですか?
天野:はい、一応手洗い、品質表示通りが推奨です。でも僕は洗濯ネットに入れて、普通に洗濯機に入れちゃってます(笑)
万平:いけるんですね(笑)
天野:そこは自己責任でお願いします(笑)
これも洗うと多少は縮むんですけど、洗濯機で洗って脱水をかけた後に、生地を少し伸ばして形を整えてから干せば、けっこう簡単に元のサイズに戻せます。
万平:えー…!すご!画期的だ。ハンドメイドのサウナハットって生地が分厚いから、一回縮むとなかなか伸びないんですよ。それこそ無理に引っ張って破れてしまうのも怖いし。で、縮んでしまったら終わりだから、洗わない人もいるんですよね。
万平:ウールの特性上、一応菌が繁殖しにくいんですけど、そうは言っても洗いたくなるじゃないですか。そしたら一気に縮んじゃう。これ、めちゃくちゃいいですね!
天野:あとは、ウール自体に天然の撥水性はあるんですが、ニットをフェルト化させたあと、極力縮みが少ないように、さらに撥水加工を加えて水が染み込みにくいようにしてます。
万平:天野さん、さすが!
天野:このサウナハットはサイズ展開してないんですけど、洗濯して脱水した後に、元のサイズより大きく伸ばしてから乾かせば、多少サイズアップできます。ちょっと小さいかなって思った人や、もう少しゆったり被りたいと思ったら、洗うタイミングで自分好みのサイズ感にある程度調整できます。
万平:伸ばして微調整して、自分の頭に合わせられるんだ。
天野:これがサイズをちょっと大きく調整したバージョンです。どうぞ。
万平:ほんとだ!違う。これ伸ばすだけでサイズ調整したってことですか?
天野:はい、脱水した後にしっかり生地を伸ばして、普通に干しただけですよ。
万平:いいっ!合成繊維だとサイズ調整まではできなかったですもんね。
万平:この三つ編みが、またかわいい。初めて見ましたよ、サウナハットでこのデザインは。
天野:ありがとうございます。でもただのアイキャッチじゃないですよ。ちゃんと機能的に意味がある三つ編みのデザインになってます。
天野:二つに折ってからこうやって丸めて…
天野:こんな風に三つ編みで留めると、小さくして持ち運べます。
万平:天才だよ~(笑)
天野:(笑)クルっと丸めて持ち運びできる羊毛フェルトのサウナハットって、あまり無いんじゃないですか?
万平:そうそう。本来なら丸めちゃだめですもん。ウールのサウナハットを持ち運ぶときはけっこう大変ですよ。タオルとかを中に入れて、形が潰れないようにしてからリュックに入れて。でもやっぱ結局ちょっと潰れちゃうんですよね。逆にコレは、やっちゃっていいんですね?
天野:はい。多少折り目がつきますけど、洗って乾すときに形を整えたら消せますし。
万平:こんなに小さくなった。折っていいんだっていう驚きがすごい!
天野:あとは、この三つ編みを輪っかに結べばハンガーループになります。
天野:専用のサウナハット掛けがないときは、水風呂の手すりとかに三つ編みを括り付けられるので、サウナ室から出た後にサウナハットを置く場所に迷ったりして導線を邪魔することなく使えると思います。
万平:ハット掛けがない場合も想定してるの!? ああ、天野さぁん。めちゃくちゃ考えられてるじゃないですか。すぐ考えちゃうんだから、こんなこと!
天野:(笑)
万平:だってこれ、リュックの外側にかけて持って帰ったりもできる。乾くし。なんならベルトループにもね。本当に天野さんったら、もう。
天野:(笑)
万平:こんなに携帯しやすいウールのサウナハットは他にないかもしれない。こんなの初めて見ました。面白っ!
サウナハットはウール素材が原点だったと思うんですけど、オーバーライドさんを筆頭に機能性に特化したものが増えましたよね。
万平:でもね、ファッションと一緒で、もう一度原点回帰でウールがくると思うんですよ。やっぱりあたたかみとかウールならではの良さもたくさんあるし。サウナの中でも逆に今、映えますよね。そこにさらに便利さが追加されたサウナハット、いいですよ。コレは「おっ!」ってなりますよ。
天野:これは、基本的にはシンプルなのでサウナ室でも悪目立ちしにくいですし、サウナ室で自分より上段の人に三つ編みが気づかれる程度なので、わかる人だけが「おっ!」ってなる。目立ちすぎないけど、使う時の気分をちょっと上げてくれるサウナハットになってると思います。
サウナハット、どんなふうに選んでる?
万平:前回の対談を見た人から、オーバーライドさんのサウナハットで何がおすすめですか?って何度か聞かれたことあって。
天野:そうなんですか?!
万平:いつも言ってるのは、アウトドアで遊びたいときはこれ!コットンのサウナハット。
天野:これは、以前リリースしたコットンのサウナハットからアップデートしてるんです。以前のモデルと同様に断熱性を高めるため中綿入りなんですが、生地はベンタイルという撥水性と透湿性を両立した綿100%の生地に変更しています。この生地に変更したことで水に濡れにくく、濡れても乾きやすくなったので、断熱性を維持して使いやすくなりました。あと、以前よりサイズ感が少し大きくなっています。
万平:なるほど。
天野:綿の生地のモノって、たくさん使ったり、洗濯を繰り返すと、ヴィンテージ感が出てどんどん雰囲気が良くなっていくので、使い続ける楽しみがあって好きなんです。
万平:サウナに入る前からファッションとしてアウトドアスタイルを楽しめるサウナハットですよね。キャンプやテントサウナとかにいいですね。
あとは、家の近くとかシティ用はこれ!PADDED SAUNA HAT。
天野:これはサウナハット未経験の方でも被りやすいシンプルなデザインですし、断熱性が高くてサウナハットの効果も実感しやすいと思うので、ファーストサウナハットとしてもおすすめです。
万平:普段着で被ってもかわいいから、これからの季節は近所のサウナに被って行って、そのままサウナ室で使えますよね。
天野:いい使い方ですね。
万平:あれっ、これの深さはずっと同じですか?
天野:初代PADDED SAUNA HATは浅めにしてたんですけど、今のモデルは視界を遮りすぎない程度に少し深くなっています。それと、頭周りを大きくしたLサイズもあります。
万平:僕が持ってるのは初代かな。僕は撮影でも被るから顔が見える浅めがありがたいんですけど、深めだと、髪が長くてお団子にする女性にももってこいですよね。浅いものだと、被るとちょっと浮いちゃったりするから。
万平:あとはサウナ室で視界を抑えたい、情報を入れたくないときとかにも深く被ることができるタイプはいいですよ。プライベートでは僕も深めに被ることが多いかな。そういう観点だと、新しくなってちょっと大きくなったJUNGLE SAUNA HATもいいかもしれないですね。
天野:ちなみにJUNGLE SAUNA HATは、サウナイキタイさんとのコラボでネイビーカラーもあります。
万平:あ、これがサウナイキタイさんとのコラボのやつだ。
天野:はい、新しくJUNGLE SAUNA HATもコラボアイテムに加わることになりました。
万平:いいですね。このサウナパンツのネイビーと一緒に使うとセットアップ感があってさらにかわいい。僕は前回の座談会の時にこのパンツを穿かせてもらってから、かなりヘビーユーザーですよ!めちゃくちゃ良くてこのパンツ、大好きなんです。今日も穿いて来ました。
天野:ありがとうございます!
サウナイキタイさんとのコラボアイテムや、オーバーライドの新作サウナハットも増えたので、今回まとめて実際に手に取って見てもらえる機会を作ってもらいました。あと、その時の参考にしてもらえたらいいなと思って、各サウナハットの特徴とか選び方をまとめた記事も公開しています。
万平:いいですね!「オーバーライド サウナハット展」ってことですよね。
感慨深いですね。いまだに覚えてますよ。サウナイキタイのメンバーかぼちゃから「オーバーライドさんから連絡があってサウナハットを作ることになった」って話を聞いたときのこと!
当時、帽子屋さんがサウナハットを作ればいいのに…どこがやるんだろうってずっと思ってたから、聞いたときは「やっときたー!」って。いいねって話したの、覚えてます。
天野:そうなんですね。恐縮です。
あっ、ちなみになんですけど前回の対談でもちょっと話してた「マグ万平シグネチャーサウナハット」についてもそろそろ…
万平:え!考えてくれてたんですか!
天野:(おもむろにカバンからサンプルを取り出す)
万平:えぇ~!!(驚)こわいこわい~
この後も話は尽きることなく盛り上がり…対談後はサウナでととのい、サ飯までしっかりと堪能したふたり。何やら楽しいことが始まりそうな予感…!?気になるサ談会のつづきは、乞うご期待!
今回訪れたのは…
SAVANNAH AKISHIMAさん
東京昭島の水は「日本一安全でおいしい水」ということをご存知でしたか?深層地下水を100%使用したそんなミネラルたっぷりの“あきしまの水”を、思う存分楽しめる水風呂と薪サウナを完備した、アウトドア複合施設 SAVANNAH AKISHIMA は今年9月にオープンしたばかり。秘密基地をコンセプトに、サウナはもちろん、ジムやエステ、サ飯もそろう注目スポットです。駅から徒歩2分というアクセスの良さだから、気軽に足を運びやすいところも GOOD。
Twitter @sava__nnah
Instagram @savannah.akishima
公式LINE
今回もたくさんお話を聞かせてくださったマグ万平さん。ありがとうございました!
マグ万平Profile
人力舎所属・スクール JCA18期生。お笑い芸人として活躍する傍ら、「サウナ・スパプロフェッショナル」の資格を持ち、年間約350回サウナに通う。サウナへ愛と飽くなき探究心から自身のサウナ番組も担当、数多の番組に“サウナ芸人”としても出演している。MRO ラジオ「のちほどサウナで」他。
Twitter @magmanpei
Words: Mai Otsuki Photos: KOBA Edit: Misaki Yamaguchi