フラッシャー・キャップの夢 #003

まず靴下の話をしましょう。

靴下のひとつに、長靴下があります。膝まで届く、長靴下。
あれはほんとうは「ホーズ 」 hose というんだそうです。ホーズの歴史もまた、古いようで。

たとえば、スコットランドの長靴下。
タータンチェックのキルトがあって、その下には必ずアーガイル柄のホーズを履いています。もちろん、スコットランドの伝統衣裳として。

あのスコットランドの長靴下をよく見ていると、靴下上部の折返しの下から、ほんの少しリボンが出ています。
あれは一種のガーターだったのです。口ゴムのない時代、膝の下でリボンを結び、その端を折返しの下にのぞかせていたのです。
あのリボンの結び目には、「フラッシャー」 flasher の名前があるんだとか。チラチラ見えるから、「フラッシャー」なんでしょう。

「フラッシャー」にもいくつかの意味があって。
クルマの方向指示器も、「フラッシャー」ということがあります。

そこで「フラッシャー・キャップ」はどうでしょうか。

つまり方向指示器付きの帽子。
たとえばブルーのキャップに、赤いフラッシャー。赤い矢印。もちろんキャップへのアクセント、デザインなのですが。

冗談としては「方向指示器」にも。
赤い矢印は動かせるようになっていて、右に曲がりたい時には、右に傾けておく。矢印がまっすぐなら、直進の意味。

都会の雑踏の中ではずいぶんと重宝しそうな帽子ではないでしょうか……。